• 政府は国民民主主義党がクルド人武装組織とつながっていると非難している
• 法定措置は、まず議会委員会がその対応をする予定

イスタンブール：トルコ議会は、21人の親クルド人議員の免責特権を撤廃する法的措置を検討する予定だ。長年の取締りの対象であり、閉鎖を求める声も上がっている国民民主主義党にさらなる圧力をかけている。

政府は、議会で3番目に多い国民民主主義党（HDP）がクルド人武装組織とつながっていると非難し、今月初めにイラクでトルコ人捕虜が殺害された後、その非難を強めた。

これに対し、HDPは、タイイップ・エルドアン大統領の所属する与党のAK党（AKP）は、失敗した軍事救援任務を利用して国民民主主義党を政治的標的にし、民族的分裂を引き起こしていると批判した。また、欧州連合は予定されている法的措置に対して懸念を表明した。

AKP議会議長のムスタファ・シェントプ氏は木曜日、記者に対し「殺戮」や「テロリストによるプロパガンダの拡散」、「ヘイトの誘発」などの罪状に関して議会が多くの調査書類を処理しなければならないことは「悲しいこと」だと語った。

国営のアナドル通信社によれば、20人のHDP議員と1人の関係者が容疑者として挙げられた25人に含まれている。660の議席のうち56人を占めるHDPは、武装組織であるクルディスタン労働者党（PKK）とのつながりを否定している。

議会委員会がまず法定措置に対応し、総会で投票するかどうかを決める。このプロセスがいつ行われるかは不明だ。

過去には、2014年にシリアはコバニの町を襲ったDaeshの武装組織による攻撃が引き起こした抗議に関連して、9人のHDP議員が容疑をかけられた。その後のトルコでの抗議は37人の死亡者を出した。

アンカラは今月、イラクのガラ地域でPKKがトルコ軍と警察官を含む13人の囚人を処刑したと述べた。囚人らを救助するための軍事作戦の最中だった。 PKKは、捕虜は両勢力の衝突中に死亡したと主張している。

コバニの抗議で非難されたHDPの共同委員長であるペルビン・ブルダン氏は今週、政府はガラ作戦を政争の具として利用しようとしたと言った。

「彼らはあらゆる方向からHDPを攻撃し始めました。『HDPを閉鎖しろ』と唱える合唱隊は毎日騒ぎを引き起こし、クルド人に対する敵意を示し、憎悪の空気を広めています」と彼女は言う

エルドアン首相のナショナリストな味方たちは、トルコ、EU、米国がテロリストグループに指定しているPKKとのつながりに関連してHDPの閉鎖を繰り返し求めてきた。PKKは1984年以来、クルド人が人口を占める南東トルコで反乱を起こしてきた。その紛争で4万人以上が殺害されてきた。

近年のHDPの取締りには数千人の党役員および党員の逮捕が含まれ、選挙で選出された数十人の市長や議員が追放されてきた。

EU報道官のピーター・スタノ氏は今週初め、「政治的動機による法的措置」を含むHDPへの継続的な圧力について、EUは「深刻な懸念」を示していると述べた。

ロイター