ラマッラー:パレスチナ自治政府は日曜日、独自の郵便番号の使用を開始すると発表した。これは占領地での小包の配達を容易にするとともに、主権を主張するための処置である。
現在、占領下のヨルダン川西岸地区での国際郵便物の発送および受取は、ヨルダンまたはイスラエルを経由する必要がある。
だが、パレスチナは日曜日に、独自の郵便番号が発行されたことを加盟国に通知するよう万国郵便連合に要請したと述べている。
「4月から、パレスチナの郵便番号が記載されていない郵便物は処理されなくなります」と、パレスチナ通信相のイシャク・シドル氏は、パレスチナ自治政府のヨルダン川西岸地区本部ラマッラーで記者団に語った。
「これはパレスチナ人の権利を主張することの問題です」と彼は言う。
パレスチナの郵便番号はまた、海外からの荷物の押収を防ぐのに役立つだろうとシドル氏は述べている。
シドル氏は、2018年からヨルダンでは6トンの荷物が保留にされていると述べ、イスラエルが配達を妨害していると非難した。
郵便番号を使用することで「イスラエルがパレスチナ宛の郵便物を押収することを防ぐことができ、サービスの効率化に役立つでしょう」と、パレスチナ郵便局の国際関係責任者であるイマド・アル=トゥマイジ氏はAFP通信に語った。
「2020年には、荷物を開封したり、差し押さえたり、持ち主を召喚して調査したりと、イスラエル側で7000件以上の郵便違反を記録しました」とアル=トゥマイジ氏は述べている。
パレスチナ人は、小包を発送や受取のために、費用のかかる民間の宅配便を使わざるを得ないと訴えている。
しかし、郵便番号の適用によって郵送コストが削減されるかどうかは明らかではなかった。
パレスチナの公式通信社Wafaによると、ヨルダン川西岸地区の約50万の建物にすでに郵便番号が付与されているという。
Wafaは、イスラエルの封鎖下にあり、イスラム原理主義者組織ハマスによって支配されているガザ地区にもすぐに郵便番号が発行されるだろうと報じている。
ヨルダン川西岸地区では、匿名希望のパレスチナ人郵便局員は、新しい郵便番号は「実用的というよりも象徴的なもの」だと語った。
「この郵便番号は、パレスチナ自治政府が港湾や空港を管理できなければ、真に使用できません」と彼は述べている。
イスラエルとヨルダンの間に挟まれたヨルダン川西岸には、運用可能な民間空港はない。
AFP