北朝鮮が日本海に弾道ミサイル発射＝ＥＥＺ外、中距離級か

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02 Apr 2024 11:04:50 GMT9

ソウル: 韓国軍によると、北朝鮮は２日午前６時５３分（日本時間同）ごろ、平壌一帯から中距離級と推定される弾道ミサイル１発を日本海に向けて発射した。日本の防衛省も「北朝鮮が少なくとも１発の弾道ミサイルを発射した」と発表。日本の排他的経済水域（ＥＥＺ）外に落下したとみられる。

防衛省によると、ミサイルの最高高度は１００キロ程度で、約６５０キロ以上飛行した。航空機や船舶への被害は確認されていないという。

北朝鮮の弾道ミサイル発射は３月１８日以来。北朝鮮は１月、極超音速弾頭を搭載した固体燃料式の「中長距離弾道ミサイル」を試射し、３月には同ミサイル用の固体燃料エンジンの地上燃焼実験に成功したとしている。今回の発射は、固体燃料エンジンの性能を確認するために実施した可能性がある。

岸田文雄首相は発射を受け、国民への迅速・的確な情報提供、航空機・船舶の安全確認、不測の事態に備えた万全の態勢を取るよう指示。首相官邸で記者団に対し、「わが国のみならず、地域や国際社会の安全にも関わることであり、断じて容認できない。既に抗議を行った」と語った。

北朝鮮は今年中に、軍事偵察衛星３基を打ち上げる考えを示している。林芳正官房長官は記者会見で、今回の発射は「衛星打ち上げを目的としたものではなかったと考えられる」と説明。「今後、（打ち上げを）強行する可能性はある。警戒、監視に全力を挙げる」と述べた。　

一方、韓国政府は、１０日の韓国総選挙などの政治日程に合わせ、北朝鮮が挑発に出る可能性があるとみて警戒している。韓国軍は「いかなる挑発にも対応できる能力と態勢を維持している」と強調した。

時事通信

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