
アラブニュース
ジッダ:オマーン沖で爆発したイスラエル船は、イランとその同盟国によって攻撃された「正当な標的」だったと、イランの強硬派メディアは日曜日に主張した。
車両運搬船MVヘリオス・レイ号は木曜日、湾岸からシンガポールに向けて航行していたところ、爆風で船体に2つの穴を開けられた。
イランを代表する超保守的な日刊紙「カイハン」は、同船は「イスラエル軍に属する軍艦」であり、標的にされた際にはアラビア湾とオマーン海に関する「情報収集」を行っていたと主張している。
匿名の「軍事専門家」によると、同紙は「このスパイ船は、秘密裏に航行していたにもかかわらず、抵抗軸の支部の1つによる待ち伏せ攻撃に陥落した可能性がある」と述べているが、これはテヘラン政権がイランとその同盟国を表現するために使用した言葉である。
「カイハン」では、イスラエルによる「しばらくの間、公然と行われてきたこの地域での攻撃や犯罪は、ついに正当な標的になったようだ」と述べている。
イスラエルのベニー・ガンツ国防相はまた、イスラエルの最初の評価として、船の爆発についてはイランに責任があると述べている。「これは……イランへの近さと状況を考慮に入れたものである。私はこのように信じている」と、彼は語った。
米国とサウジアラビアは、リンペット機雷を使ってサウジの石油タンカー2隻に穴を開けるなど、イランが2019年半ばに湾岸海域の海運に対して数々の攻撃を行ったことを非難し、ドナルド・トランプ前米大統領は報復としてイランへの攻撃を命じようとしていた。
ヘリオス・レイ号は日曜日にドバイのポート・ラシッドに到着し、陸上のドックで査定され、イスラエルの代表団は攻撃の調査のためにドバイへと渡った。
同船を所有するイスラエルの実業家、ラミ・ウンガー氏によると、爆発によって水以上に直径約1メートル半の穴が2つ開いたそうだ。船に取り付けられていたミサイルや水雷によるものかどうかはまだ明らかになっていないという。