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カボチャ、エンドウ豆、ボタン:ニューヨークの展示会が日本の草間を祝う

「クサマ:宇宙の自然」は、数年の準備期間を経て2020年の3月に開館する予定だったが、文化的な生活がニューヨーク市に徐々に戻りつつある中で、土曜日から開館を始め、ようやく来館者を迎える。(AFP)
「クサマ:宇宙の自然」は、数年の準備期間を経て2020年の3月に開館する予定だったが、文化的な生活がニューヨーク市に徐々に戻りつつある中で、土曜日から開館を始め、ようやく来館者を迎える。(AFP)
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09 Apr 2021 08:04:39 GMT9
09 Apr 2021 08:04:39 GMT9

ニューヨーク:日本人の芸術家、草間彌生は、植物に囲まれて育った。幼少期に祖父の広大な苗床を歩きながら、草間は初めて、自身の作品を定義するようになったカボチャを見た。

現在、この92歳の芸術家による彫刻が、パンデミックが原因で1年遅れた大規模な展示会で、ブロンクスにあるニューヨーク植物園の250エーカー(100ヘクタール)の床に広がっている。

「クサマ:宇宙の自然」は、数年の準備期間を経て2020年の3月に開館する予定だったが、文化的な生活がニューヨーク市に徐々に戻りつつある中で、土曜日から開館を始め、ようやく来館者を迎える。

「作品は単なる大きなカボチャと花々ではありません」と同植物園で行われる展示会の副代表、カレン・ダウブマンさんは述べた。

「作品は実際に、素晴らしい芸術家の人生と自然界における彼女のルーツに注目しています」

展示会の学芸員である吉竹美香さんによると、草間が初めて花々や草木を描いた作品から、より最近のシリーズ「わが永遠の魂」に至るまで、同展示会では、植物への愛、変わらないインスピレーションの源、自己分析を通じた、草間の芸術家としての進歩を追っているという。

この一例として、「自画像」という作品があり、これはヒマワリの中央にある黒い部分に似ている。

「彼女は、花々、ボタン、ヒャクニチソウ、カボチャのある畑とともに成長しました。彼女の最初の思い出は、畑の中を祖父と歩いたことであり、そのために作品の中に数多くの植物のイメージが登場します」と吉竹さんは述べた。

草間のその後の思い出は、ずっと苦しいものになった。芸術的な才能は思春期の頃、彼女の両親によって妨げられ、その後15年間、草間はアメリカ、ほとんどはニューヨークに移民として暮らした。

アメリカ人のモダニズム画家、ジョージア・オキーフの熱烈なファンである草間は、男性優位の芸術の世界と、反日感情で満ちていた戦後のアメリカで、自身を確立することに苦労した。

だが、作品が幻覚の発作や精神疾患による大きな影響を受けている前衛的な草間にとって、自然は色彩や喜びに満ちた世界でもあり、ブロンクスの展示会のために特別に作成した「ダンスかぼちゃ」という巨大な彫刻にも、それは表れている。

カボチャの「触手」は、草間作品の特徴である水玉模様に覆われている。吉竹さんによると、太陽やエネルギーといったこれらのシンボルは、90代の草間を地球上で最もインスタ映えする芸術家の一人にするのに役立っているという。

ダウブマンさんは、この展示会を「色彩あふれた」、また「楽しい」ものとして説明しており、中でも注目すべき2019年のクリーブランド美術館における初期の草間の展示会と同様に、来館者の記録を破ることを望んでいる。

写真が最初の来館者によって既にネット上に投稿されたとしても、少なくともソーシャルネットワーク上では、これまで通り上手くいっていると考えられるだろう。

水玉模様、網の目、花々、鮮やかな色合い。草間の75年のキャリアで繰り返し登場するテーマは、すべて顕在である。

草間の「ナルシスの庭」の反射する鉄球は、ニューヨークの風に吹かれてゆっくりと転がっている。彼女が初めて、ヴェネツィア・ビエンナーレの入り口の前に、許可なくこの作品を展示してから55年が経つ。

1977年以降、自主的に東京の精神科病院で生活するようになった草間は、10月31日まで開館されるこの展示会を見に行くことはないであろう。

吉竹さんによると、草間は車椅子生活をしており、ほとんど自宅を離れることはないようだが、特に「わが永遠の魂」シリーズに付け加えるため、また、一部の作品が同展示会に展示されているキャンバスを製作するため、毎日絵を描き続けている。

「大変な一年でしたし、誰も実際にはインスピレーションを感じませんでした」とダウブマンさんは述べた。「この展示会で、皆さんがインスピレーションを感じていただけたらと願います」。

AFP

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