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ベイルートで文化の架け橋となる日本人学生

10 Oct 2019
Updated 10 Oct 2019
10 Oct 2019
ベイルートの北にあるジャル・エル・ディブの仕事場で顧客にタトゥーを入れる準備をしつつ日本製の染料に針を浸すレバノン人のタトゥーアーティスト、ハディー・ベイドウン。2010年9月6日撮影 (資料写真: AFP)

レバノンの複数の大学では、中東とイスラム世界における政治、科学、および文化の歴史に対する理解を深めようとする日本人学生を集めている。

東京大学と中東研究日本センターが協力したことで、大学院生のレバノン留学と、中東研究に関する博士論文の作成が容易になってきた。

在レバノン日本大使館の経済文化協力担当職員の踊場あいによると、現在、1人はベイルート・アメリカン大学 (AUB) 、そしてもう1人はレバノン大学と、合わせて2人の日本人学生がレバノンで研究しているという。

レバノンの社会史学教授で日本・レバノン関係の中心的人物、マスウード・ダーヘルによると、「アラブ世界一般、そしてレバノン人は特に日本を好意的に見ている」という。

ダーヘルは2006年、ベイルート中心部での中東研究日本センター設立を支援している。「落成式には東京大学から70人の教授が臨席した」と思い出を語る。

研究助手のモナ・アブ・アリアによると、同センターは「共同研究調査プロジェクトの育成、日本と中東の学者同士の学術交流促進、中東研究の国際学術ネットワーク構築、そして若い日本人研究者の中東研究支援」を目指しているという。

2010年から2015年にかけて、同センター主催の活動は東京外国語大学の中東イスラム研究特別プログラムがスポンサーとなり、日本の文部科学省が後援している。

「2016年から2021年までは、活動としては中東とイスラム世界における政治、社会、そして文化の分極化とその背景に焦点を当てる」とアブ・アリアは語る。

同センターでは、レバノンの各大学で研究ワークショップを主催および参加し、レバノンの中東コミュニティーやパレスチナ難民収容所における少数民族や宗教などの問題に取り組んでいる。

アブ・アリアによると、同センターでは毎年約12人の学生を呼んでいるという。

「レバノンのさまざまな大学の教員が同センターと協力して学生たちに必要な支援を提供している。これらの学生は熱心に古典アラビア語を学び、滞在中に使っている。日本人学生たちは礼儀正しく、しつけが良く、社交的だ。時間を大切にするし、彼らと作業をするときは洗練という言葉がピッタリだ」とアブ・アリアは語る。

東京大学の学生、篠田知暁 (39歳) はモロッコに3年留学した後、3年の滞在予定で6カ月前にレバノンに来た。

篠田は、「レバノンにいると心が休まり、外国人として見られているとは思えない。レバノンは文化的多様性を促進していて、レバノン人が外国人に慣れているため、どの都市も文化的、文明的多様性に対してオープンだ」と語る。

篠田は16世紀のキリスト教とイスラム教に関する博士論文の執筆を進めている「私はこれら2つの宗教間の多様性と、両者の共存の仕方に関心がある」と同氏は語る。

東京大学のもう1人の日本人学生、早川英明はレバノンにはすでに2年滞在しており、中東研究を専門にする。

「日本はレバノンに対してあまり関心を示さない。この地域の戦争が要因なのかもしれないが、日本はレバノンとその多様性から学ぶものがある。日本人は自分たちを単一民族グループとみなしているが、それは正しくなく、いまだに多様性の受け入れ方を学んでいる過程だ」と同氏は語る。

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