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ガザでは、足を失っても「英雄」的なサッカー選手は挫折しない

コロナウイルスのパンデミックの只中にあるガザ地区で、赤十字国際委員会(ICRC)が主催した、手足を切断した人のための地元サッカー大会で競い合うパレスチナ人選手たち。(AFP通信)
コロナウイルスのパンデミックの只中にあるガザ地区で、赤十字国際委員会(ICRC)が主催した、手足を切断した人のための地元サッカー大会で競い合うパレスチナ人選手たち。(AFP通信)
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19 Mar 2021 09:03:46 GMT9
19 Mar 2021 09:03:46 GMT9
  • 松葉杖を使ってプレーするサッカー選手モハメド・アブ・バヤドは、怪我をする前にサッカーをしていて、人生が変わってしまったが、続けることを決意した。
  • 赤十字国際委員会(ICRC)とパレスチナサッカー協会は、ガザでのコロナウイルスのパンデミックによる数ヶ月の中断を経て、4クラブによるトーナメントを共催した。

ガザ:イスラエル軍の銃撃を受けて足を切断したパレスチナ人サッカー選手モハメド・アブ・バヤドが、ガザでのサッカー試合で松葉杖を使って得点した初の選手となった。

アブ・バヤドは、松葉杖を使って全力で走り、ボールを蹴ってゴールを決め、イスラエルの銃撃を受けて足を切断したパレスチナ人間のサッカーの試合で、初のゴールを決めた選手となった。

「怪我をする前はサッカーをしていて、人生が変わってしまいましたが、続けようと決めました」と、ガザ市の西にあるスタジアムでアブ・バヤドが語った。

コロナウィルスのパンデミックによる数ヶ月の中断を経て、赤十字国際委員会(ICRC)とパレスチナサッカー協会が主催する、4つのクラブによるトーナメントが、木曜日に決勝戦を迎えた。

アブ・バヤドは、2014年、イスラエルとガザを支配しているイスラム武装運動ハマスとの間で行われた先の戦争中に、イスラエル軍によって銃撃された。

国連によると、2018年3月に始まった「帰還の大行進」の抗議活動中に、他にも約8000人のパレスチナ人がイスラエル軍の銃撃を受けて負傷したという。

数ヶ月間にわたり、数千人のパレスチナ人が、ガザ地区と、イスラエル軍が厳重に警備しているユダヤ人国家の境界沿いに集まった。

彼らは、10年に及ぶイスラエルによる飛び地封鎖の解除を要求していた。

また、パレスチナ人が1948年のイスラエル建国時に逃れた、あるいは追われた土地に戻る権利も要求した。

ゴールを決めたアーメド・アブ・ナルは、この抗議活動中に左足を失った。

「負傷したときは非常につらかった」と彼は語った。「サッカーをすると、精神的にも肉体的にも助けられ、幸せな気分になります」。

チームメイトのモハマド・アブ・サムラは、負傷後にサッカーへの関心が高まったと語った。

「自分自身に挑戦し、イスラエルの敵に我々が降伏しないことを証明したかったのです」とアブ・サムラは語った。

ICRCの報道官であるヘシュマ・マンナ氏は、選手たちは「英雄」であり、「武力紛争の犠牲者」であり、身体障害に起因する障壁を乗り越えられるというメッセージを発しているのだという。

AFP通信

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