
ベイルート:レバノン東部の山岳地帯で、シリア人難民4人(女性2人、子供2人)が凍死しているのが発見された。地元当局が語った。
4人は行方不明になってから3日後に、レバノン山地のアイナタ・オヨン・オルゴシュ地区で遺体となって発見されたと、民間防衛関係者がAFPに語った。
同関係者によると、4人はシリアに向かっていたという。
関係者によると、7歳と8歳の子供を含むシリア人4人は、嵐の中、車を降り、徒歩で移動していた。
地元知事のバシール・ホドル氏がツイッターで述べたところでは、治安部隊による捜索活動にもかかわらず、4人は「凍えるような寒さの中で凍死した」という。
4人と一緒にいたレバノン人男性には密入国斡旋業者の疑いで取調べが行われる予定だ、とホドル氏は語った。
2011年の紛争勃発以来、何十万人というシリア人が国境を越えてレバノンに入国しているが、密入国者斡旋業者に付き添われて入国する人も少なくない。
不法に入国したシリア人は、公式の国境ポストを避けて帰還する。
レバノン政府によると、同国は150万人のシリア人を受け入れており、そのうち100万人近くが国連に難民として登録されているという。
国連によると、レバノンに滞在するシリア人の10人中9人が極度の貧困状態にあるという。
シリアはまだ安全ではないと人権団体が警告しているにもかかわらず、レバノン当局はシリア人に帰還を迫っている。
2018年1月には、シリア人17人が極寒の中レバノンに逃れようとして死亡している。
AFP