
アラブニュース
ドバイ: トルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領が、中央銀行の副総裁を解任した。わずか数日前には総裁も解任しており、その突然の決定が世界市場を混乱させていた。
イスタンブール証券取引所で働き、2019年に中央銀行に入行したベテランの銀行家であるムラート・チェティンカヤ氏は火曜の真夜中過ぎに解任されたと、同国の官報で公表された大統領令を引用してフィナンシャル・タイムズ紙が伝えた。
ブルームバーグの報道によれば、モルガン・スタンレーの元取締役ムスタファ・デュマン氏が後任として選ばれたという。
このニュースは、中央銀行の改革派だったナジ・アーバル総裁の3月20日の解任に続くものである。総裁解任のニュースは市場全体に衝撃波を送り、預金について懸念する数百万人のトルコ国民に新たな心配事を引き起こした。アーバル氏は、高金利に対するその断固たる反対姿勢で知られていた。
同元総裁に代わり、高金利がインフレを促進するというエルドアンの不人気な経済観を共有する、政府支持者のサハプ・カヴシオグル氏が総裁に就任した。