
モハメド・アブ・ザイード
カイロ:スエズ運河庁は、大型貨物船「エバーギブン」の座礁事故について調査を開始した。これには、事故前、事故中、事故後の状況の調査も含まれるという。
全長430メートルのコンテナ船がスエズ運河で座礁したことにより、この極めて重要な航路での海上貿易はほぼ1週間近く停止していた。
コンテナ船は、3月23日に狭い運河の東岸に衝突した後、運河に斜めに挟まっていた。
タグボートによるエバーギブンの離礁作業がようやく終了したことにより、月曜の夜、船団による運河の通航が可能となった。
同庁のアドバイザーであるサイード・シアシャ氏によると、調査は水曜日に開始されたが、これは世界的な問題であり、その結果は公表されるという。
同氏は、船が座礁する前、船長が当局の指示に従っていたかどうかという点について調査すると語った。
「我々は船のデータを要求しました…ブラックボックスには危機が始まってから終わるまでのすべての情報が含まれています」とシアシャ氏は述べ、同庁は事故前に与えられた指示に対する船舶の対応についても検証する予定であると付け加えた。
シアシャ氏によると、同庁は3、4日以内に船との間で補償に関する合意に達する見込みだという。
船側が調査結果を拒否した場合には、この件は民事裁判所に移送され、船舶を差し押さえる決定が下されることになる。
アブデル・ファタフ・エル・シシ大統領は、調査について結論を急がないよう促した。大統領は、この問題は運河庁に委ねられており、自分はそれに干渉しないと語った。
運河庁のオサマ・ラビエ長官によると、現在の1日50〜60隻から、2023年までには、最大95隻の船舶が運河を利用することが見込まれるという。
同氏によると、エバーギブンの離礁後、24時間以内に113隻の船舶が運河を通航したという。
同庁は、現在も運河を利用するために足止めされている422隻の船舶を通過させる予定である。