
モハメッド・アブザイド
カイロ: スエズ運河の航路が、同運河の管轄官庁の計画に基いて拡張される可能性がある船舶の航路とは、船が舵を切って進む方向である。
スエズ運河庁の責任者であるオサマ・ラビー氏は、スエズ運河の継続的な開発は、大手海運会社が航路の選択肢として同運河の通過をトップに挙げるというステータスの維持に役立ってきたとし、さらに、同庁が展開してきた柔軟なマーケティング政策が奏功し、2021年には、米国東海岸発アジア行きのLNGタンカーなど、以前は同運河を通過していなかった船舶をも惹きつけることになるであろうと述べた。
ラビー氏は、同庁による最近の統計を振り返り、2021年第1四半期にスエズ運河を通過した船舶は4,581隻で、ネットベースでの総トン数は、2億9,100万トンであり、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、クウェートから輸出される石油の85%が、東側諸国向けであるもののスエズ運河を通過していない一方で、世界のオイルタンカーの61%が、同運河を通過したと説明した。
また、スエズ運河の交通量の大半を占めているのは、ドライバルク船とコンテナ船であり、これまでのところ同運河の代替手段はないと、強調し、昨年実施された刺激策により、COVID19のパンデミックにもかかわらず、船舶の交通量が8%増加したと述べた。