
ダウド・クッタブ
アンマン:ヨルダンは4月14日、イスラム教徒の礼拝を呼び掛ける声を静かにさせようとして、アル・アクサー・モスクの4つの尖塔のドア錠に破壊工作を加えたとして、イスラエル警察を非難した。
この動きは、エルサレムの聖地を管理するヨルダン宗教省のワクフ関係者たちが、ラマダンの初日にラウドスピーカーの音を消すことを拒んだ後に起きた。イスラエル人たちは新兵たちが嘆きの壁(西の壁)で祈りを捧げている間、呼び掛けの声を静かにさせたかった、と関係者たちは語った。
警察が介入する間、ヨルダンのエルサレム・ワクフとアルアクサ―部門の職員たちが悩まされた、とヨルダン当局は主張した。
ヨルダンのダイファラ・アル・ファイズ外務省報道官は、イスラエルの行為を世界中のイスラム教徒に対する挑発であり、国際法違反であり、昔のままの状況が今でも続いていると述べた。
アル・アクサー・モスクは「純然たる」イスラム教徒の聖地であり、エルサレム・ワクフ部門は、このワクフのこと全てを管理することを任された「唯一の官庁」だ、とアル・ファイズ報道官は述べた。
エルサレム・ワクフ評議会の情報筋は、アラブニュースに次のように語った。「これは、1967年ぶりのことです。当時、イスラエル占領軍の一員がこの尖塔の中に入ろうとして、ドア錠の破壊工作を行い、ラウドスピーカーへの送電を遮断しました。さらに、彼らは自分たちの要求を断り、実行しなかったワクフ関係者とスタッフを追いかけまわしました」
イスラエルは、聖地の尊厳を重視する義務のある数多くの国際条約に署名している国だ。
13日の午後8時にエルサレムで、イスラエルのサイレンが鳴らされた。イスラエルの戦死した兵士23,928人への追悼行事とともに、この同じ街で、その日のイーシャの祈りの呼び掛けも午後8時29分に始まっていた。
イスラム・キリスト教委員会のハンナ・イッサ代表が、イスラエルの行動は1998年のローマ・コンベンションに違反している、とアラブニュースに語り、国際社会にイスラエルの責任を問うように呼び掛けた。
聖地の全国キリスト教連合のディミトリ・ディリアーニ会長は、この事件は信仰の自由を抑えつけようとする企みであり、イスラム教の聖地に対する攻撃に相当する、とアラブニュースに語った。
「さらにその上、ユダヤ人でない者は誰一人受け入れることができないイスラエル占領軍の一員たちの人種差別政策も反映されています」と、ディリアーニ会長は語った。
パレスチナ解放機構執行委員会の一員であるアフマド・アルタミミ氏は、エルサレムのイスラム教聖地でのイスラエルの違反を止めさせるために、国際際的な行動を促した。