

モハメッド・アブザイド
カイロ: アラブ連盟の事務局長は、ウラン濃縮を60%まで増やし、これまで以上に爆弾用の純度に近づけてゆくというイラン政府の決定に対し、深い憂慮の念を示した
アラブ連盟事務局の消息筋によると、アフマド・アブールゲイトアラブ連盟事務局長は、イラン政府の動きに対し、危険な開発であり、核兵器の開発に向けた明確な一歩であると述べ、また、高度な遠心分離機を利用してウランの純度を20%から更に高レベルに濃縮することは、原子力の平和利用には不必要であることから、イランの核開発計画の本当の目的を一層疑問視する見方が強まったとしている。
イラン政府の決定は、イランの核合意である包括的共同行動計画の下における最新の義務違反となる。しかしながら同核合意はすでに崩壊しており、現在世界の主要国がその立て直しに取り組んでいるところである。
核合意参加国は、イランによる周辺地域の不安定化政策や継続的なアラブ諸国への内政干渉に対してアラブ諸国から寄せられている懸念にも対処するため、再交渉によって何らかの合意を取り付けることを望んでいる。