
バグダッド: 日曜日、首都バグダットのすぐ北側にあるイラク空軍基地が複数のロケット弾を受けた。イラクの軍人2名が負傷したとイラク軍司令官が話した。
イラクの公式通信社に寄せたコメントの中で、バラド空軍基地の司令官であるダイア・モーセン少将は、アメリカからの教官らがいる基地内部で少なくとも2発のロケット弾が爆発したと述べた。先日、イラク北側にある空港近くのアメリカ主導多国籍軍が爆発物を搭載したドローンにより攻撃を受けて、大規模な火災が起きて建物も被害を受けた。今回の攻撃はこの先日の攻撃の数日後に行われた。
今回の攻撃で2名の軍人が負傷して、1名は重傷、もう1名は軽傷であるとモーセン氏は話した。今回の攻撃による基地内の物的損害はなかったと、同氏は付け加えた。
今回の攻撃は、イラク国内で主にアメリカが所有する設備を狙ったここ数週間の一連の攻撃の直近のケースとなった。
犯行声明がすぐに出されていないが、アメリカ当局はこのような攻撃についてイランが支援するイラク民兵組織を非難している。
アメリカ軍は2011年にイラクから撤退したが、イラクの北側と西側の大部分を占拠したダーイシュとの戦争に際しイラク側がアメリカに助けを求めたため、アメリカ軍は2014年にイラクへ戻った。トランプ政権の命令により軍の撤退が行われ、2020年後半にはイラクに駐留するアメリカ軍の人数は2,500人まで減っていた。
2020年1月にアメリカの指示によるドローン攻撃でイラン軍将官ガーセム・ソレイマーニー氏とイラク民兵のリーダーが1名殺害されてから、アメリカ軍のさらなる撤退を求める声が高まっていた。
先月、アメリカ主導多国籍軍と請負業者が使用していたイラク西側にある基地がロケット弾10発による攻撃を受けた。請負業者が1名亡くなった。
AP通信