

ダボス:サウジアラビアのアフメド・アル・カティーブ観光大臣は、同王国の観光宿泊施設は今後10年間で倍増する見通しだと語った。
アル・カティーブ氏によると、サウジアラビアの客室数は現在約40万室だが、2030年までに倍増の80万室になると予測される。
同大臣は、サウジアラビアが2030年までに世界の観光地トップ7に入るという目標を改めて強調した。
「サウジアラビアは、人々がなぜ旅行するのか、何を求めているのかに目を向け、人々が何を求めているのかを理解し、利便性を重視している」と述べた。
王国の観光産業は、紅海に浮かぶ未来都市NEOMや、ラグジュアリーとエコツーリズムに焦点を当てたThe Red Sea Projectといった、世界の観光基準を再定義すると期待されるメガプロジェクトが誕生し、急成長を遂げている。
さらに、古代ナバテア人の遺産が残るアル・ウラーや、サウジアラビア国家発祥の地であるディルイーヤなどの文化的ランドマークでは、訪問者にユニークな歴史的・文化的体験を提供するため、大規模な修復が行われている。
サウジアラビア王国がこの成長をどのように管理しているかという質問に対し、同大臣は、王国の統治が協調を確保し、成長が急激すぎないようにしていると述べた。
「オーバーツーリズム というものは存在しないが、資源の誤った管理は存在する」
「各国政府は観光を当然視している。サウジには観光大臣と文化大臣がいる。別々の大臣を置くことで、目標達成に集中し、専念することができる」とアル・カティーブ氏は付け加えた。
欧州委員会のアポストロス・ツィツィコスタス持続可能な交通・観光担当委員は、サウジアラビアは観光業の管理と強力な旅行産業の発展においてEUの模範を示していると述べた。
テクノロジーが急速に進歩する中、観光分野では新しいイノベーションを賢く利用することが重要だとアル・カティーブ大臣は述べた。
「これは人と人とのビジネスだ。確かに、手軽さや利便性のためにテクノロジーは使うべきだが、人と人との交流は体験の不可欠な部分だ」と語った。