
アンマン:シリアのアサド大統領が4月21日(水)、第3期目の政権を賭けて5月26日の大統領選へ出馬するための書類を提出した、と議会の報道官が国営メディアへ伝えた。
議会は4月18日(日)に選挙について公示を出した。米国政府とシリアの反体制派はアサド大統領の 独裁支配を固めるための茶番だとして非難している。
アサド一族と彼のバース党は治安部隊や軍隊の助けを借りて過去50年間にわたりシリアを支配し、その中で彼のアラウィー派が支配的立場についている。
今年は、民主主義を唱える抗議運動者たちの検挙から10年目を迎える。この事件が引き金となった市民戦争によって、シリアの大部分が廃墟と化している。
この複数の側面を持つ対立抗争は世界の列強を巻き込み、何十万人もの市民を殺害し、何百万人もの人々が住む家を追われたが、ロシアとイランの支援により、再びこの国の大半をコントロールしようとするアサド政権は今や終焉に近づきある。
大統領候補は過去10年間シリアに居住していなければならず、このために亡命している反対派の人々は立候補できないようになっている。
ロイター