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イラン、地下ウラン濃縮施設に高性能の機械を追加 ―IAEA

国営テレビのイラン・イスラム共和国放送(IRIB)が先週公開した映像には、ナタンズのウラン濃縮施設にあるさまざまな遠心分離機が映っていた。(AP通信/資料)
国営テレビのイラン・イスラム共和国放送(IRIB)が先週公開した映像には、ナタンズのウラン濃縮施設にあるさまざまな遠心分離機が映っていた。(AP通信/資料)
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22 Apr 2021 02:04:03 GMT9
22 Apr 2021 02:04:03 GMT9

ウイーン:イランがナタンズの地下ウラン濃縮施設に高性能の遠心分離機を新たに設置した上、増設を計画していることが、国連の原子力監視機関が水曜日に発表した報告書で分かった。イランは主要国との核合意に違反する動きを強めている。

この報告書は、2015年の合意の下で高性能な機械を濃縮ウランの生産に使用することが認められていないにもかかわらず、イランが高性能な機械の設置を進めていることを示す最新の証拠だ。

イラン核合意では、イランがナタンズの地下にある燃料濃縮プラント(FEP)で濃縮ウランを生産できるのは、第1世代のIR-1型遠心分離機を使用した場合のみとされている。IR-1型は高性能なモデルと比べてはるかに効率が悪い。

ナタンズの地下燃料濃縮プラントについて国際原子力機関(IAEA)が加盟国へ提出した報告書によると、「FEPには、最大1,044台のIR-2m型遠心分離機で構成するカスケード6組と、最大348台のIR-4型遠心分離機で構成するカスケード2組が設置されており、そのうちの一部が稼働していることがIAEAによって2021年4月21日に確認された」という。ロイター通信がこの報告書を入手した。

前回の報告書によると、IAEAは3月31日、イランがFEPで696台のIR-2m型と174台のIR-4型を稼働させていることを確認している。

また、水曜日の報告書によると、イランはIAEAに対し、FEPにIR-4型遠心分離機で構成するカスケード(クラスター)をさらに4組設置する計画を伝えた。FEPにはイランが計画していたIR-4型遠心分離機のカスケード2組がすでに設置されている。

一方、欧州の核合意締結国は、核合意復活に向けて米国とイランが行った最初の2回の間接交渉で進展があったことを確認したが、水曜日には、克服すべき大きなハードルが残っていると述べた。米国は2018年に核合意から離脱し、イランに対する制裁を復活させていた。 

ロイター通信 

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