
アラブニュース
リヤド:アラブ連合軍は22日、イエメンのフーシ派民兵がサヌア空港を実験や越境攻撃を行うための軍事基地にしていると発表した。
連合軍が公開したビデオ映像には、イランが支援するフーシ派が、ミサイル航空システムの試験を目的として、国連の航空機で訓練を行っている様子が映っていると、サウジの国営テレビが報じた。
映像には、フーシ派の戦闘員がサヌア国際空港で、移動中の航空目標を迎撃・破壊するシミュレーションを含め、離着陸時に航空システムの実験・試験を行う様子が映っている模様だ。
映像はまた、外国人の専門家と思われる人物が試験過程を監督し、フーシ派と一緒に実弾ミサイルの発射試験を行っている様子も映っている。アラブ連合軍は、これはイラン革命防衛隊やヒズボラの隊員が、民兵組織への知識の移転や、支援・訓練の提供に関わっていることを示すさらなる証拠だと述べた。
#WATCH: The Arab coalition says the #Houthi militia in Yemen have turned #Sanaa airport into a military base for experiments and cross-border attackshttps://t.co/7cWKsf51WB pic.twitter.com/cji3GEzfNK
— Arab News (@arabnews) November 22, 2021
連合軍は、この映像は、フーシ派が空港を、作業場、ブービートラップ、弾道ミサイルやドローンの保管庫を含む軍事兵舎に変えたことを証明するものだと述べた。
この映像についてコメントした連合軍の報道官のトゥルキ・アル・マリキ准将は、アル・アラビーヤTVに次のように述べた。「イランは、2014年にイランの航空会社マーハーン航空でテヘランからサヌアに週28便の頻度で航空輸送路を確立し、質の高いものを含むあらゆる種類の武器をフーシ派民兵に移送して、イエメンの首都の空港を軍事基地に変えた」
空港は現在、イエメン国内の民間人や民間の物を標的にするために利用されており、敵対的な越境攻撃を行うための主要な発射場になっていると、アル・マリキ氏は付け加えた。
空港の空域は、人道・救援物資や人道支援活動家をサヌアに輸送するため、引き続き国連の航空機や国際NGOに開放されているため、このような試験は、国連や国際機関の航空機や職員の安全に対する直接的脅威となっており、彼らの生命を危険に晒すものであると、連合軍は述べた。
一方、連合軍は22日、これに先立って、過去24時間にマアリブでフーシ派民兵を標的に22の作戦を実施し、16台の軍用車両を破壊、115人のテロリスト要員を殺害したと発表した。
連合軍はまた、西海岸で、軍用車両や弾道ミサイルの保管庫を標的にすることを含め、5つの作戦を実施していることも発表した。