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国連がシリアの大統領選挙には関与していないと繰り返す

ダマスカスの路地に貼られた、シリアのバシャール・アルアサド大統領とその父親で前任者のハフェズ・アルアサド氏が描かれているポスター。2021年4月21日撮影。(AFP/ロウアイ・ベシャラ)
ダマスカスの路地に貼られた、シリアのバシャール・アルアサド大統領とその父親で前任者のハフェズ・アルアサド氏が描かれているポスター。2021年4月21日撮影。(AFP/ロウアイ・ベシャラ)
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22 Apr 2021 03:04:15 GMT9
22 Apr 2021 03:04:15 GMT9
  • コメントは、シリア議会が来月の選挙での再選を目指すバシャール・アサド氏の立候補を認めたことを受けて行われた
  • 事務総長のスポークスマンは、今回の投票は安全保障理事会決議が定める政治プロセスの一環ではないと述べた。

エフレム・コサイファイ

ニューヨーク: 国連が水曜、これから行われるシリアの選挙には関与しておらず、「そのような義務はない」と繰り返し述べた。

このコメントは、シリア議会が水曜、バシャール・アサド大統領が再選を目指し5月26日の選挙に出馬すると発表したことを受けて行われた。今回の選挙は、同国で10年続く内戦中に行われる2回目の大統領選挙となる。

「(シリアの)選挙は現在の憲法の保護の下で行われてきたものであり、決議2254に基づいて確立された政治プロセスの一部ではない」と、アントニオ・グテーレス国連事務総長のスポークスマンであるステファン・ドゥジャリックは述べた。「我々の側としては、交渉によるシリア紛争の政治的解決の重要性を引き続き強調する」

「決議2254は国連に対し、新たな憲法に従い、最も高い国際基準に基づいて国連の監視化で管理され、民族離散した人々を含むすべてのシリア人が関与する、自由かつ公平な選挙の実施に至る政治プロセスを促進することを義務付けている」

ドゥジャリック氏は自らのコメントについて、国連がこの選挙を自由かつ公平ではないと考えているということを意味するのか迫られ、「私がシリアについて語った言葉はかなり明確だった」と述べて、これまでのコメントを繰り返した。

国連のシリア担当特使ガイル・ペデルセン氏は、戦争を終わらせ、難民を含むすべてのシリア人が投票できる国連の監視下での自由かつ公平な選挙を確保することを目指す政治プロセスの一環として、新たな憲法を起草する取り組みの支援に取り組んできた。

しかし先月の安全保障理事会のブリーフィング中に同氏は、シリア政権による「真の関与」が欠如していたために、政治プロセスは今のところ何らかの具体的な変化をもたらすことも、シリア人に未来のビジョンを採択させることもできていないと認めた。

同氏は、安全保障理事会決議2254の規定に基づく「自由かつ公平な選挙」はまだ「遠い先のことのようだ」と述べた。

アサド氏は、国連の監視する選挙を回避するために新たな憲法の起草を故意に遅らせているとして、安全保障理事会メンバーを含む西側諸国から非難されてきた。

先月、国連米国常任代表のリンダ・トーマスグリーンフィールド氏は国際社会に対し、「これから行われるシリアの大統領選挙にだまされない」ように求めた。「それらの選挙は自由でも公平でもなく、アサド政権を正当化することはない。国連による監視や新たな憲法に従って実施されることを含め、決議2254で規定される基準を満たしていない」

英国のバーバラ・ウッドワード国連特使は、英国は「決議2254に記されているすべての手順が実施されるように、シリアの人々を支援する。全国的な停戦、制限のない援助へのアクセス、恣意的に拘束された人々の解放、難民の安全な帰還のための条件、そして新たな憲法に従う自由かつ公平な選挙。そのすべてがこの紛争から抜け出す唯一の方法を表している」と述べた。

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