

Francesco Bongarra
ローマ:フランシスコ教皇は4月22日、レバノン次期首相サード・ハリリ氏とのバチカンでの内謁の際、極力早い時期に同国を訪問したいと明言。
アラブニュースが出席した記者会見で、バチカンの広報担当マテオ・ブルーニ氏が語ったところによると、教皇は「非常に困難で先行きの見えない時を過ごしているレバノンの人々に対し、寄り添う心を繰り返し表明している」という。
ブルーニ氏によると、教皇はハリリ氏に対し、「状況が許せば極力早い時期に」レバノンを訪れたいとの意向を明言。また、同国が「国際社会の援助を得て」再び「共存と多元主義」の国となってほしいとの願いを表明したという。
フランシスコ教皇は先月、イラクからの帰国便上でレバノン訪問の意向を示していた。
ハリリ氏は9ヶ月前に政権樹立の任を受けた。この政権樹立により、レバノンが自国の経済危機克服のために西側諸国から待望の財政援助を受けるための交渉が可能となると見られている。
バチカンの情報筋がアラブニュースに語ったところでは、ハリリ氏は教皇に対し、レバノンのミシェル・アウン大統領がハリリ氏の新政権樹立に協力するよう取りなしを依頼したという。
レバノンのマロン典礼カトリック教会総大司教ベカラ・ライ枢機卿は、同国を財政破綻から救うための国際会議の開催を求めた。
また、ハリリ氏は、バチカン国務長官ピエトロ・パロリン枢機卿およびバチカンの外交担当ポール・ギャラガー大司教とも会談した。
ハリリ氏は22日夜、イタリアのマリオ・ドラギ首相およびルイジ・ディマイオ外相との会談を予定している。.