
Menekse Tokyay
アンカラ:子供の貧困と労働が依然として国の若い人々の要な問題として位置づけられる中、トルコは4月23日に国家主権と子供の日を迎えた。
トルコには2,270万の子供達が存在しており、COVID-19のパンデミックが貧困を深める中、最低でもその1/3が慢性的な貧困に直面している。最大野党の共和人民党(CHP)によれば、約3,000人の子供達が現在母親と刑務所におり、その内800人が3歳以下だ。
主に社会経済的な問題により、トルコでは2019年に223人の子供達が自殺したという報告を4月23日にCHPが発表。同リポートでは約750万人の子供たちが、身体的および心理的発達を養うのに必要な状態でないと述べた。
報告では「政府はこういった自殺率の背景にある理由を調べない。麻薬中毒者の年代が15歳以下と若年化している」と付け加えられた。
国営の統計機関であるTUIKによる数値によれば、現在15~17歳の年齢グループの内16.2パーセントの子供達が労働人口の一部であると明らかにした。だが活動家たちは、公式の統計は現場の現実を反映しておらず、トルコの広大な非公式の経済状況を考慮すると、働く子供たちの数ははるかに多いと述べた。
「児童労働による搾取を止めるには、18歳未満の労働を禁止する事や子供達が無給の見習いとして利用される事を禁止する必要があります、」とCHPの議員であるVeli Agbaba氏が述べた。
弁護士で子供の権利の提唱者であるSeda Akco氏は、子供達の貧困と労働が増えた主な理由は国の上昇する貧困レベルだけでなく、貧しく不安定な人々の間の持続不可能な生計手段だと考える。
トルコの月の最低賃金は2,800トルコ・リラ($334.22)である中、4人家族の貧困ラインまたは毎月の食料支出は2,735トルコ・リラであり、一家がその子供達に生活費を稼ぐ事を強いている。
「そのような状況下では、子供達は教育や十分な栄養、その他発達に必要な物を得るにあたって正に困難に直面する、」とAkco氏がアラブニュースに語る。「子供の貧困と労働(問題)には、最低賃金を引き上げ、人々に社会的および経済的支援を提供する政府の働きかけが必要です」
パンデミック中は不十分な経済資源とインフラ不足が原因で、トルコ内の約600万人の子供達に対してリモートでの教育が至らなかった。
専門家たちは、何百万人の学生たちがネットへ接続するのに苦労する中、その他の者達は自宅にテレビさえ持っていなかったため、子供達の間で経済状況によるパンデミック中の教育格差を広げたと述べた。
パンデミック中には早期結婚の数も増加した。去年は約13,000人の18歳未満の若い女性達がトルコで結婚し、児童結婚において同国が欧州で最上位にランクインする事となった。