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米議会指導者、イランに厳しい姿勢で臨むようバイデン大統領に迫る

新型コロナについて語るジョー・バイデン大統領、2021年4月27日火曜日、ワシントン・ホワイトハウスのノースローンにて。(AP)
新型コロナについて語るジョー・バイデン大統領、2021年4月27日火曜日、ワシントン・ホワイトハウスのノースローンにて。(AP)
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28 Apr 2021 07:04:20 GMT9
28 Apr 2021 07:04:20 GMT9
  • アメリカ連邦議会議員220名以上が下院決議案118に賛成。決議には民主国家の成立を願うイラン国民を支援するとある
  • さらに決議では、イラン政府が「人権を侵害しテロ組織を支援している」として非難している

レイ・ハナニア

シカゴ: アメリカ連邦議会の指導者たちは、ジョー・バイデン大統領と国連安全保障理事会に対し、イラン政府が外交特権を悪用しテロを支援しているとし、その責任を問うよう強く要請した。

220名以上の下院議員が下院決議案(HR)118に賛成した。決議では、イラン政府による「人権侵害とテロ支援」を非難する一方で、「民主的で宗教に支配されず核兵器のないイラン共和国の樹立を求めるイラン国民の願い」に対する支持を表明した。

イラン系アメリカ人共同体(OIAC)は、バイデン大統領が議会合同会議で就任演説を行う1日前の27日に、決議案を支持する公開ズーム会議を主催した。

「HR118は発足後100日以内のバイデン政権に対し、緊急メッセージを送り行動するよう迫る内容です。連邦議会はイラン政府が腐敗しており、自国民に対する犯罪と国際テロ活動への継続的支援に対する責任を負わせるよう、バイデン政権に強く促しています」と共和党のトム・マクリントック下院議員(共和・カリフォルニア)は述べた。さらにこれまで12万人以上の民間人がイラン政府により殺害されていることを指摘した。

「この決議は分かり切った事実を載せたもので、自国民や平和を愛する諸国に対するイラン政府の悪行について、希望的観測に基づいて論じるものではありません。人権侵害やテロ行為の実例が非常に多く引用されています」

マクリントック議員は、超党派の下院議員の過半数が「自由を求めるイランの闘士たちを支援し、イランの専制的な支配者層が自国を破壊しテロと残虐行為で中東を苦しめていることを糾弾すると、イラン国民と世界に向けて表明しています」と述べた。

ブラッド・シャーマン下院議員(民主・カリフォルニア)は、OIACと、イラン政権への抵抗運動を主導してきたイラン国民抵抗評議会(NCRI)の取り組みを称賛した。

「HR118は、国連安全保障理事会がアメリカやその同盟国と協力して、イラン政府が現在行っている人権侵害を非難し、国連安保理が人権侵害を監視できるメカニズムを確立するよう求めています」とシャーマン議員は述べた。

「こうした圧倒的な支持を得て、アメリカはイラン政府が現在行っている人権侵害を容認しないという強いメッセージを連邦議会がイランに送っているのです」

ジョー・ウィルソン下院議員(共和・サウスカロライナ)は、中東など世界中でテロを支援するイラン政府を非難するアメリカの立場を明確にした過去の決議案を、HR118は強化するものだと述べた。

「イラン政府が自国民に対する抑圧・人権侵害、テロと核兵器開発への支援について責任を負うことは極めて重要です」とウィルソン議員は述べた。

ティム・バーチェット下院議員(共和・テネシー)は、核兵器開発計画を抑制したり、テロの輸出を終わらせたりするような合意にイラン政府が応じることは期待できないと述べた。

「イラン政府が重視しているのは、国民を統治することよりも支配することの方です。現政権は自らの監督下にあるテロ組織を支援しています。彼らは自国民を抑圧しています。我々がここアメリカで享受している基本的人権を、イラン国民は得る権利があります」とバーチェット議員は述べた。

「イラン政府は、世界中で攻撃を止めなければなりません。現在イエメン、イラク、レバント、ペルシャ湾岸で緊張をエスカレートさせています。全く受け入れられない行為です。私はイラン政府の敵対的行為を阻止することに全力を尽くします」


NCRIのマリアム・ラジャビ議長は、アメリカ国民の代表に選ばれた下院議員の過半数の間で党派を超えた意見の一致があることを、HR118は示していると述べた。

「決議が送るメッセージとは、自由・民主主義・人権を獲得する闘いにおいてイラン国民は孤立していないというものです。公式政策に反して、アメリカ国民が選出した下院議員たちはイラン国民の味方であり、イラン現政権に対して断固たる政策を採るよう要求しています」とラジャビ議長は述べた。

「決議では対イラン政策の中核に、人権と民主主義がなければならないと明確に述べられています」

決議が2月11日に公表されたのを受け、下院外交委員会はHR118に関する公聴会を開催する予定だ。数多くの大量殺戮やテロ行為にイラン政府の指示があったとの疑惑について、詳しく証人の話を聴く予定となっている。

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