【ニューヨーク時事】タカタ製エアバッグの欠陥問題で、ホンダは25日、車の安全上の問題を隠した疑いがあるなどとして同社を民事提訴した米国の46州や首都ワシントンなどの司法当局と和解したと明らかにした。総額約9600万ドル(約100億円)の和解金を支払う。ただ、ホンダは、不正行為については否定している。
46州などは2016年以降、車に搭載されたエアバッグが破裂する危険性を隠したり、事故後の適切な対応を怠ったりしたとしてホンダを提訴。安全上の問題によって車の価値が低下したことなどに対し損害賠償を求めていた。
タカタ製エアバッグの欠陥をめぐっては、これまでに米国で16人が死亡し、うち14人がホンダ車に乗っていた。ホンダは車の所有者らが起こした集団訴訟についても、17年に計6億500万ドルを支払って和解した。
JIJI Press