
アラブニュース
ロンドン:アントニー・ブリンケン米国務長官は、イランの核開発計画を制限するため同国と交渉中の米政府関係者たちは、イラン政府が合意に至る意思があるのかどうかを依然見極めかねていると明らかにした。
ブリンケン国務長官は6日、BBCの取材に対して「私たちはこれまで数週間、ヨーロッパの核合意参加国、ロシアおよび中国、そして間接的にイランとも、ウィーンで話し合ってきました」と語った。
「私たちは、いわゆるJCPOA(「包括的共同行動計画」)に復帰したいと米国は非常に真剣に考えている、という意思を明確に示しました」と国務長官は付け加えた。
「まだ不明なのは、イランが米国と同じように決意して前進する準備ができているかどうかです。」
ブリンケン国務長官は、イランが世界の主要大国との間に結んだ2015年の核合意の一環として課されていた核開発の制限から徐々に逸脱することにより、数か月以内に核兵器を開発できるようになっていると警鐘を鳴らした。
当初のイラン核合意からドナルド・トランプ前米大統領は2018年に離脱したが、その合意では、イランは、核開発計画の厳格な制限と厳重な監視と引き換えに、数十億ドル相当の制裁措置の緩和を受けていた。
「現在は、残念ながら、私たちが離脱したため、イランは核合意によって課せられた制限の多くを自ら解除している状況です」とブリンケン国務長官は言う。
「そして今、イランは核爆弾に必要なウランをわずか数か月で製造できる段階に再び近づいており、その時間はやがてさらに短縮されることになるでしょう。」