テルアビブ:シュロモ・アルペリン氏は水曜日に宗教学校で勉強する予定だった。しかし代わりに葬儀に出席することとなった。大都市テルアビブで近年最大の襲撃を目撃した後のショックと共に。
「葬式に出なくてはと思う。自分たちの親密さを確認する必要があるように思う」とアルペリン氏は言った。ブネイブラクの路上で火曜日に起きた銃撃で5人が死亡した事件の後のことだ。
この23歳のユダヤ教超正統派の男性は、自宅のアパートで銃声を聞いた。その後、彼は隣人の遺体を車の中で目撃し、ウクライナの建設労働者がよく利用するカフェでは2人の男性が死んでいるのを目にしたのだ。
その数時間後、ミカエラ・ウルスラン氏(25)は水曜日、悲しみに打ちひしがれパジャマ姿のまま友人の死を悼んでいた。その友人は2人のウクライナ人犠牲者のうちの1人である。
「毎日、話したんです」ウルスラン氏はキッチンで、ろうそくの炎が揺れる中、最近釣りに出かけた友人の写真を見ながらそう振り返った。
ウルスラン氏と友人は一緒にウクライナ西部のチェルニヴツィから仕事を求めてイスラエルに移住し、故郷から遠く離れて暮らす中で絆を深めてきたという。
「親はここで一緒に暮らしていないし、みんな別の国にいるんです」
警察によると、M-16で武装したパレスチナ人の犯人が火曜日遅く、ウクライナ国籍の2人および超正統派ユダヤ人男性2人と北イスラエル出身のアラブ系キリスト教徒の警察官1人を射殺したとのこと。
2人のウクライナ人の名前は明らかにされていないが、彼らは肉体労働者であったと、目撃者のリオール・ラヒミ氏は、角の店とカフェを指差して言った。
38歳の同氏は、彼らが「仕事の後、毎日何時間もここに座っていた」と言い、フレンドリーで親切な人々だったと述べた。
警察は、犯人をヨルダン川西岸のヤバド村出身のパレスチナ人、ディア―・アルマッシャ (27)と特定した。彼は現場で警察によって射殺された。
殺害されたイスラエル人、ヤーコブ・シャローム氏(36)とアビシャイ・イェヘスケル氏(29)は、いずれもブネイブラクに住むユダヤ教超正統派の住民で、水曜日に埋葬された。ノフ・ハガリルのアラブ系キリスト教徒であった警察官アミール・クーリ氏(32)の葬儀は木曜日の予定。「つらいよ。隣人なんだ」とアルペリン氏は言う。「私の隣人は無駄死にだ」
ブネイブラクでの銃乱射事件は、この1週間でユダヤ国家のイスラエルで3件目の致命的な攻撃となった。
日曜日には、北部の都市ハデラで、イスラエルのアラブ系市民2人が、ダーイシュが犯行声明を出した襲撃で警察官2人を射殺された。
その数日前には、南部のベエルシェバで、以前ダーイシュに参加しようとしたイスラエルのアラブ系ベドウィン人が、刃物での襲撃と車両による追突で4人を殺害している。
「本当に恐ろしいことだ!」とアーティストのネタ・レヴィ氏(37)が言った。
ブネイブラクの隣に位置する都市ラマト・ガンで、彼女は「人がたくさんいるところは避けることにします」と言い、幼い息子たちには「だから怖がらないように」と話していた。
ロニ・マイリ氏(65)は、オフィスの階段の吹き抜けをうろつく犯人を防犯カメラ映像で見た。
「ドアを隔てた向こうに犯人がいました」と彼は言った。「私は通常、ドアを開けたままにしておくんですが、なぜかドアを閉めてあったのです」
「どう今生きているのかわからない」と彼は言う。衝撃的な事件が何度も頭の中によみがえり、眠れない日が続いていると付け加えた。
AFP