
イスタンブール:トルコの内務省は日曜、新型コロナウイルス感染拡大抑制として国民に外出を禁止した全面的なロックダウンを解除し規制を緩和したが、平日の夜や週末の外出規制は引き続き行われる。
新たに発表された方針で、内務省は月曜から6月1日にかけて適用される措置を「段階的通常化」と呼んだ。
ショッピングモールは営業再開を許可される。ジムやカフェなどを含む一部のビジネスは引き続き営業休止となるが、飲食店はデリバリーに加え、テイクアウトの提供も可能となる。幼稚園は対面での運営を再開するが、より年齢の高い児童は引き続きリモート学習となる。
国民は職場への通勤が可能になるが、平日の午後9時から午前5時、土日全日は、食料品の買い出し以外は外出禁止のままだ。公務員はリモートでの勤務を継続するか、シフトを組んでオフィスへの出勤が可能。海外からの観光客と特別な許可を得てビジネスで訪れる人々には、これらの措置は適用されない。
ワクチン未接種の65歳以上の高齢者は平日午前10時から午後2時までのみ外出が可能。外出禁止時間の都市間の移動は許可される場合もある。
外出禁止令にもかかわらず、土曜日の夜、イスタンブールではスーパーリーグでのベシクタシュの勝利を祝って外出する多くのサッカーファンの姿が見られた。
トルコでは3月にほとんどの規制が解除されて以来、新型コロナウイルス新規感染者数と死亡者数が爆発的に増加したため、政府は4月の終わりに全面ロックダウンを発令した。パンデミックが始まって以来、最も厳しい措置は一日6万人以上の新規感染者数を受けてのことだった。
トルコ保健省の統計では土曜日の時点での新規感染者数は11,472人、確認されている全死亡者数は44,537人。専門家は、他の多くの国と同じように、どちらの数字も実際よりは低いと考えている。テストを受けられる人の数には限りがあり、発見されていないケースもあるためだ。
トルコ大統領は、新型コロナウイルス感染対策のための規制は新規感染者数を1日5,000人以下に抑え、昨年に続きトルコの命綱である観光業が夏に壊滅的なダメージを受けることを阻止することが目的だと語った。
AP