
ナイジャ・フッサリ
ベイルート: 日曜、パレスチナ人と連帯するデモがレバノン南部の国境で3日間にわたり行われた。政界および民間の有力者たちはレバノンに対し、引き続きこの地域の状況に関与しないように求めた。
デモの間、アッバシヤの町の国境全体でイスラエルの兵士たちが警戒を強め、土曜にアダイセ村の有刺鉄線に掲げられたパレスチナの国旗を撤去した。レバノン軍も自国側の警戒を続け、国境に沿ってパトロールした。
レバノン未来運動の多くの支持者たちが国境の町マルワヒンへ行き、パレスチナ人との連帯を宣言した。ワリド・アルバーリニ議員は、首相に指名されたサアド・ハリーリ氏の支持を得ていると述べた。
金曜、パレスチナとヒズボラの旗を持った若い男性のグループが有刺鉄線のフェンスを急襲し、レバノン人の若者1人がイスラエル兵により射殺された。木曜の夜にはレバノン領土からイスラエルの植民地に向かってロケット弾が発射されたが、どこからも犯行声明は出ていない。
元国会議員のマルワン・ハマデ氏は日曜、「ヒズボラが手段の放棄を急いでいないことを示しており、レバノンはテヘランが下す決定に対する人質になっている」と述べた。
マロナイト総主教のベチャラ・アルラヒ氏は日曜の説教で「当局に対し、レバノンが自国南部の国境を制御し、レバノンの土地がミサイルの発射台として使われることを防ぐように」要請した。
アルラヒ氏は次のように述べた:「一部の人々が直接、または補助的な者たちを通じて、起こっていることに関与しないよう注意しなさい。レバノンが新たな戦争にさらされるかもしれない。これらの制御出来ていない対立は、レバノンの全ての人々に十分なコストを負わせている。レバノンの人々は、すでに破壊されている以上に再び国が破壊されることは受け入れられない。軍事レベルに関わることなくパレスチナの人々との連帯を示す平和的な方法はある。レバノンは、パレスチナの人々の権利を支持することを約束している」
同氏は、「イスラエルと確固たる信念を持つパレスチナの人々の間で起こっていることは、土地やアイデンティティをめぐる争いの過程で起こっている、危険な質的変化である」と言う。
「我々はイスラエルに対し、パレスチナの人々には権利があり、実行可能なパレスチナ国家が受け入れられない限り平和に生活することは不可能であるということを、真剣かつ明確に認めることを求める。正義なくして平和はなく、権利なくして正義はない」
ハマスの当局者アリ・バラカ氏は日曜の声明で、ハマスは「レバノン南部からロケット弾を発射する必要はない」と述べた。
「我々は全ての人に対し支持を求めるが、前線を開けて国を危険にさらすことは誰にも求めない」と、同氏は付け加えた。