
ハゼム・バルーシャ
ガザ市:イスラエルが月曜、イスラム聖戦機構の上級司令官を殺害した。ガザにおける戦争で死亡した人の数は、61人の子供と36人の女性を含む212人に上っている。
紛争が2週目に突入する中、ハッサム・アブ・ハービード氏は、住居用ビルや、海辺のカフェなどを含む商業用ビルに対して波状的に行われた新たな空爆により死亡した。
少なくとも7人のパレスチナ人が殺害され、そのうち2人はガザ市にある7階建てのオフィスビルでミサイル攻撃により亡くなった。またイスラエルは、同国軍がハマスの使用する15kmの地下トンネルと説明するものや、ハマスの上級司令官9人の家も爆撃した。
ジャバリア難民キャンプの端では、消防士がイスラエルの砲撃に襲われたスポンジ工場の火事を消そうとした。現地では煙が巨大な雲のように空を覆った。
作業員たちは通りに散らばる大破したビルの瓦礫を掃除したり、損傷を負った電話線や電線を修理しようとしたりした。また人々は自分の所有物を回収するため、倒壊したビルの瓦礫の中を探し回った。
「イスラエルの占領により、インフラが体系的な標的となっている」と、ガザ市のヤハヤ・アルサラジ市長はアラブニュースに語った。
「アル・シファ病院に続く通りを含む主要な道路が破壊され、衛生状態や給水に影響が出ている」
「ガザ市唯一の脱塩プラントが稼働を停止した。周辺地区への継続的なイスラエルの爆撃により、作業員が近づけないためだ。停電も続いており、家庭への給水に影響を及ぼしている」
ジアド・シェイク・ハリル氏(44才)、およびその妻と4人の子供にとって、電源の確保が毎日の課題だ。「1日に3時間の電気を得るのも難しい」と、彼はアラブニュースに語った。
「電気が通じている時は全員で急いで協力し、電気機器をつなげたり、携帯電話を充電したり、洗濯機を動かしたり、ビルの屋上にあるタンクに水を汲み上げたりしている」
電力会社の広報担当モハメッド・サビット氏はアラブニュースに対し、ガザに120メガワットの電力を供給している10本の送電線のうち6本が機能を停止しており、イスラエル国境のケレム・アブセーラム検問所が閉鎖されているため、1つしか無い発電所の燃料も不足していると語った。
「住宅地に対するイスラエルの爆撃で電気ケーブルが切断され、送電網も大きな被害を受けており、苦しみが増している」と、サビット氏は述べた。
エジプトがガザでの停戦を仲介する取り組みを主導しているものの、米国が国連安全保障理事会で声明案の裁決を3度阻止している。米国のハディ・アムル特使は月曜、ラマラでパレスチナのマフムード・アッバス大統領と面会し、アントニー・ブリンケン米国務長官は、紛争を終わらせるためスタッフが「24時間体制で取り組んでいる」と述べた。