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非石油部門の輸出を推進する「メイド・イン・サウジ」

サウジ輸出開発機関(Saudi Export Development Authority)が、産業化プロセスを加速し、サウジアラビア王国を 「世界的な産業が集まる場所」にするために、2021年の第1四半期に「メイド・イン・サウジ」構想を立ち上げる。
サウジ輸出開発機関(Saudi Export Development Authority)が、産業化プロセスを加速し、サウジアラビア王国を 「世界的な産業が集まる場所」にするために、2021年の第1四半期に「メイド・イン・サウジ」構想を立ち上げる。
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11 Nov 2020 07:11:43 GMT9
11 Nov 2020 07:11:43 GMT9

ヘブシ・アルシャマリ

リヤド:サウジ輸出開発機関(Saudi Export Development Authority)が2021年の第1四半期に「メイド・イン・サウジ」構想を立ち上げる。産業化プロセスを加速し、サウジアラビア王国を 「世界的な産業が集まる場所」にすることを目的とする。

構想の一環として、サウジアラビアは、地域および世界の市場でサウジの製品・サービスに使用する統一ブランドアイデンティティの創出に着手する。

輸出開発機関のサレ・アル=ソラミ事務局長は、サウジの製品・サービスのイメージアップにつながる構想だと語る。

構想では「国家産業開発および物流計画(National Industrial Development and Logistics Program)」で示されている目標の達成を目指す、と事務局長は言う。

「メイド・イン・サウジ」プログラムでは、資格を満たした地元企業に魅力的な会員特典を提供する。会員には公共・民間セクターとの提携の奨励策とともに、製品売り込みの機会を優先的に利用できる権利が与えられる。

会員企業はまた、対象市場での成長や拡大を目的として、「メイド・イン・サウジ」マークを自社製品に使用することができる。

経済専門家でリヤドのEconomic Studies Houseの会長を務めるアブドゥル・アジズ・I・ダヒスタニ博士は、高品質と競争力のある価格が成功への鍵だとArab Newsに語った。

「サウジアラビアは活動を続ける世界経済の一員であり、原油市場の均衡をはかる主要な原油輸出国です」と博士は言う。
さらにサウジアラビアは今、石油や石油関連製品以外の物品・サービスの輸出増を目指すプログラムを奨励することで経済の多様化をはかっているとも述べた。

「『メイド・イン・サウジ』プログラムはサウジの輸出を次なる段階へと引き上げるものになるでしょう」と博士は言う。

このプログラムは、国内の産業や生産をバリューチェーン全体で推進する使命に加え、王国を世界の産業界の前線に押し上げるために重要な役割を果たす。

改革プラン「ビジョン2030」において、サウジアラビアは非石油部門の輸出を2030年までに50%まで引き上げることを目標としている。

マーケティング専門家のハッサン・M・ソミリ博士は、世界市場においては、国のイメージやサービスの質も重要な役割を果たすとArab Newsに語った。

「それこそが、自国製品の評判を良くするために各国が取り組むべき理由です」

ソミリ博士によると、製品の質や基準を維持するための厳格な法的枠組みが、世界の市場で製品を効果的に売り込む際に大いに役立つという。

「メイド・イン・サウジ」プログラムの成功は公的機関のみならず、商社や輸出業者にもかかっている。彼らは、サービスや製品の質が国際的な標準を満たすようにしなければならない。

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