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イランが国連査察官といたちごっこを繰り返す中、米国、核合意の復活に疑問を投げかける

ブリンケン氏は日曜、米国がまだ確認できていないのは、イランが核開発に係る約束を順守して制裁解除を実現するために、やらなければならないことをするかどうかということであると述べた。(資料写真/ロイター)
ブリンケン氏は日曜、米国がまだ確認できていないのは、イランが核開発に係る約束を順守して制裁解除を実現するために、やらなければならないことをするかどうかということであると述べた。(資料写真/ロイター)
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24 May 2021 12:05:08 GMT9
24 May 2021 12:05:08 GMT9
  • ブリンケン氏は中東訪問に先立ち、イランには核に係る条件を順守する兆しがないと述べた
  • 袋小路の解消を目指した話し合いは水曜にウィーンで再開される

アラブニュース

ジェッダ/ワシントン: イランが日曜、国連査察官との「いたちごっこ」を再開した。米国はテヘランの核開発計画を抑制するための協定復活に疑問を投げかけている。

議会議長のモハンマド・バーガー・カリバフ氏は、イランの核研究施設で撮影された監視映像を保存する3ヶ月の合意が終了したと述べた。強硬派たちは、画像を国際原子力機関(IAEA)に引き渡すのではなく、削除するように求めている。

「この3ヶ月が終われば、国際原子力機関がカメラ映像にアクセスする権利は明確になくなる」と、カリバフ氏は述べた。強硬派の政治家アリ・レザ・サリミ氏は、「カメラに記録された画像は削除されるべき」と話した。

国際的な制裁措置の解除と引き換えに核開発計画を制限する2015年の合意「包括的共同行動計画(JCPOA)」の復活についてウィーンで話し合いが続けられる間、イランは監視映像の撮影を許可していた。

この協定は、2018年にドナルド・トランプ氏が米国を離脱させて再び制裁を課したことで崩壊し、イランはウラン濃縮につき合意されていた制限に違反し始めた。ジョー・バイデン大統領はイランが再び合意事項の順守にもどれば協定に復帰すると提案したが、イランはまず制裁が解除されなければならないと述べている。

イランは核開発合意順守に復帰するために何が必要か分かっていると思う。

アントニー・ブリンケン米国務長官

ジョー・バイデン大統領はイランが合意事項の順守を再開すれば協定に復帰することを提案したが、イランはまず制裁が解除されなければならないと述べている。

袋小路の解消に向けた話し合いは水曜にウィーンで再開されるが、米国のアントニー・ブリンケン国務長官は日曜、協定復活に対するテヘランのコミットメントに疑問を呈した。

「核合意と矛盾している場合、どの制裁を解除する必要があるかは分かっている」と、長官は述べた。

「イランは核開発に関する合意順守に戻るために何をする必要があるか分かっていると思う。我々がまだ確認できていないのは、イランがやらなければならないことをする決断ができているかどうか、そのつもりがあるかどうかということだ。それはテストであり、まだ答えは出ていない」と、ブリンケン氏はABCニュースの番組「ディス・ウィーク・ウィズ・ジョージ・ステファノプロス」で語った。

ブリンケン氏は、話し合いの第5ラウンドに先立って「我々がまずやらなければならないことは、核開発計画を箱に戻すこと」と述べた。そして、話し合いは双方が前に進むために何をする必要があるかということを、明確にするためだと付け加えた。

強硬派のイラン議会は昨年12月、JCPOAの欧州署名国が2月までに石油と銀行取引に係る制裁を解除しない場合、同国の核施設に対する国連査察の一部を停止する法律を承認した。

IAEAは監視画像を保持するため、2月にイランと3ヶ月の協定を結んだが、テヘランは何の取引も成立しなかった場合は後でそれらを削除すると脅していた。

アナリストたちは、テヘランから発せられる矛盾するメッセージは、6月のイラン大統領選挙を前にした内部権力争いを反映していると考えている。同選挙ではJCPOAの設計者の1人であるハッサン・ロウハニ大統領が3期目の任期を目指せないため、大統領が交代することになる。

(ロイター参照)

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