• 公式な発言を認められていない国防省関係者が、ガザの復興支援は、「イスラエルに脅威を及ぼさない」ように管理されなければならないと語った
• 支援の引き渡しには、ヨルダン川西岸地区を拠点とするパレスチナ自治政府の関与が必要となるだろう

エルサレム：イスラエルのある国防省関係者が5月24日、紛争で荒廃したガザ地区への復興支援は、ガザを支配するイスラム原理主義者組織、ハマスを経由させずに、その代わりとして、国際的な「メカニズム」を通じて、ガザの人々に直接届くようにしなければならないと発言した。

ハマスがこの人口の多い飛び領土、ガザを実効支配した2007年以降、イスラエルは貧窮化するガザの封鎖を強行した。

大半の欧米諸国がテロ組織と考えているハマスを、孤立させる措置が必要である、とイスラエルは主張している。

この問題に関して、公式な発言を認められていない国防省関係者が、ガザの復興支援は、「イスラエルに脅威を及ぼさない」ように管理されなければならないと語った。

アメリカのアントニー・ブリンケン国務長官がこの地域を訪れる前日、支援の引き渡しには、ヨルダン川西岸地区を拠点とするパレスチナ自治政府の関与が必要となるだろう、とこの国防省関係者は語った。同自治政府は、以前にもガザへの支援提供で、ハマスと連携していた。

アメリカのジョー・バイデン大統領が声明の中で、ブリンケン長官のこの地域への訪問は、「ハマスではなく、ガザ地区の人々が恩恵を受けるために、間違いなくガザに緊急支援が届くようにするための調整された国際的な取り組み」を働き掛けることも含まれていると述べた。

21日の停戦合意に至るまでの11日間、イスラエルはガザに空爆や砲撃で猛攻撃を加え、ハマスは自らが実効支配する飛び領土からイスラエル国内に、4,000発以上のロケット弾を発射していた。

イスラエルの攻撃は、ガザのインフラに被害を与え、少なくとも6,000人の自宅が失われた、と国連の人道機関が発表した。

この海岸沿いの飛び領土では、最高80万人が清潔な水を利用できなくなっている。

エジプトは復興支援として、5億ドルの拠出を約束しており、国連は1,850万ドルのガザへの人道支援を発表した。

AFP通信