
テヘラン、イラン: イランのハッサン・ロウハニ大統領が水曜、6月18日の大統領選挙への著名人たちの立候補を拒否する選挙監視員の決定に抗議するため、同国の最高指導者に手紙を書いたと述べた。
ロウハニ大統領は毎週定例の閣僚会議で、イランの監視員評議会がより多くの候補者に出馬の機会を与えることを望むと述べた。評議会は火曜、近年ロウハニ氏と同盟を組んできた保守派の元議会議長アリ・ラリジャニ氏の立候補を禁じた。また、現在の上級副大統領エスハーグ・ジャハーンギーリー氏、および元大統領マフムード・アフマディネジャード氏の立候補も否認した。
「昨日、私は助けを得られるかどうか確認するため、最高指導者に手紙を書くしかなかった」と、大統領は述べた。
候補者の身分が回復した事例はある。2005年、国家のあらゆる問題に関して最終決定権を持つ最高指導者アヤトラ・アリ・ハメネイ氏は、監視員評議会に対し2人の候補者の身分回復を命じた。
「選挙の本質は競争であり、もし選挙からそれを取り上げれば、魂のない身体になる」と、ロウハニ大統領は述べた。
イランの神権政治の正当性は、投票率を基盤としている部分がある。当局は、猛威を振るうパンデミックと米国の制裁による不況の悪化で疲弊した国民の関心をかき立てようとする可能性が高いだろう。
イランの2020年の議会選挙の投票率はたった42.5%と、1979年以来の低水準だった。それに対し、2017年のイラン大統領選挙は73%の投票率だった。政府の統計データによれば、6月18日の選挙では5,930万人の人々に投票資格がある。
国営の世論調査センターISPAは、今年の投票率が39%になる可能性があると警告した。これは、1979年のイスラム革命以来の低水準である。
監視者評議会は、ハメネイ氏が監督する聖職者と法学者の委員会に登録した約590人のうち、7人のみを承認している。
候補者の中には、司法長官のエブラヒム・ライシ氏も含まれる。他の候補者は、元核交渉担当者のサイード・ジャリーリ氏、元革命防衛隊司令官のモーセン・レザーイー氏、元議員のアリ・レザ・ザカニ氏、現議員のアミール・ホセイン・ガジザデ氏、元州知事のモーセン・メフラリザデフ氏、現イラン中央銀行総裁のアブドルナッサー・ヘマティ氏である。
AP