

ムスタファ・ガラル
カイロ: イスラエル政府上級外交官は、ガザ地区に恒久的な平和をもたらすため大臣レベルでの外交的圧力がかかる中、日曜日に13年ぶりにカイロで会談に参加した。
エジプト政府が行う中東地域の和平への一環としてガザ地区での停戦をめぐり、イスラエルのガビ・アシュケナジー外務大臣は、エジプトのサーメハ・シュクリ外務大臣と会談を行った。とエジプト外務省が伝えた。
同時に、エジプト総合情報庁 アッバス・カメル長官はイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相とエルサレムで会談をした。地域の安全問題やハマスがガザ地区への民間支援への妨害を阻止する方法などについて話し合った。とネタニヤフ首相は説明した。
またカメル長官はパレスチナのマフムード・アッバース大統領とラマッラーで会談を行い、エジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領のパレスチナ支援のメッセージを伝えた。
相次ぐ政治的努力により、エジプトの仲介で5月21日に停戦を迎えた。この11日間のガザへの空爆で、66人の子供を含む248人のパレスチナ人が死亡した。
カイロでは、シュクリ外務大臣が東エルサレム、アル・アクサモスクや全てのイスラム教及びキリスト教の聖地は特別に配慮されるべきであると、アシュケナジー大臣に伝えた。イスラエル軍安全部隊がラマダンの時期にモスクで礼拝をする人々を襲ったことが、今回のガザでの紛争の引き金になったとされる。
エジプト政府は、二か国間での解決を目指すイスラエルとパレスチナの協議再開に向けた適切な環境を作り上げるよう再度呼びかけた。エジプト政府は長期的な停戦を求める中で、ガザ地区の人道的また経済的な状況が早速改善されつつあると説明している。
エジプトの仲介で、ガザ地区の復興やハマスが拘束しているイスラエル捕虜問題の協議をすると明記している。
アシュケナジー外務大臣は、2014年から拘束されているイスラエル軍人と民間人の捕虜をハマスから返還させる必要性に焦点を当て、ハマスとの恒久的な停戦を結ぶ努力につきエジプト側に呼びかけた。
エジプトは中東地域の和平にもたらすための重要な協力者だと大臣は語った。「我々全員は中東地域の安定を脅かす過激主義的な要素が助長しないようするべきである。またハマスに拘束されている失踪者や捕虜を帰国させる必要がある」と大臣は説明した。
エルサレムでは、ネタニヤフ首相も一刻も早くガザ地域で拘束されている軍人と民間人を帰国させることがイスラエルの要求だと説明した。
イスラエルはハッダー・ゴルディン氏とオーロン・シャウル氏ら、ガザ地区での2014年の紛争以来失踪している二人の軍人の遺体と、ヒシャム・エル・サイード氏とアベラ・メンギース氏ら民間人の帰国を求めている。
ハマスは4人のイスラエル軍人を拘束したと説明している。また複数回にわたり、この4名は生きていると説明している。エジプト政府は捕虜の交換についての条件を協議するため、イスラエル、ハマスとパレスチナ自治政府を招いてる。
同時に、パレスチナのムハンマド・シュタイエ首相は中東平和 EU特別大使に任命されたスヴェン・クープマンス氏と会談をした。クープマンス大使はヨーロッパに政治的措置を促すイニシアティブを進展させるよう訴える。
シュタイエ首相は、ガザ地区へのイスラエルの侵攻が再度行われない、また再建されたものが破壊されないように国際的な保全が得られることが重要だと説明した。
パレスチナの首相は、エルサレムで立候補、選挙またキャンペーンを行うことが認められるようにイスラエルに真剣に圧力をかけることを決意している。そのためには、国際的機関、とくにヨーロッパ諸国に支援を求めている。