• 「戦争開始以来、我々はシリア全土に広がるヒズボラの50カ所以上の標的を陸・空から攻撃してきた」とハガリ報道官は記者団に述べた
• イスラエルは、シリアを標的にした個々の攻撃についてコメントすることはほとんどないが、アサド政権を支持する宿敵イランがシリアでのプレゼンスを拡大することは許さないと繰り返し述べてきた

エルサレム：イスラエルは、10月にガザのハマスとの戦争が始まって以来、ヒズボラの標的をシリアで50カ所以上、レバノンで3400カ所以上攻撃してきたとイスラエル軍のダニエル・ハガリ報道官が3日に発表した。

「戦争開始以来、我々はシリア全土に広がるヒズボラの50カ所以上の標的を陸・空から攻撃してきた」とハガリ報道官は記者団に述べ、レバノン南部でもヒズボラに対する同様の攻撃を3400回以上行ったと付け加えた。

ヒズボラは長年、シリアのバッシャール・アル・アサド大統領側に立って戦っており、パレスチナのイスラム主義組織ハマスとも同盟を結んでいる。

イスラエルは、シリアを標的にした個々の攻撃についてコメントすることはほとんどないが、アサド政権を支持する宿敵イランがシリアでのプレゼンスを拡大することは許さないと繰り返し述べてきた。

10月7日にハマスとイスラエルとの間で戦争が始まって以来、レバノンとイスラエル国境では、主にイスラエル軍とヒズボラとの間で、ほぼ毎日交戦が繰り広げられている。

AFPの集計によれば、レバノンでは少なくとも218人が死亡しており、そのほとんどがヒズボラの戦闘員だが、少なくとも26人の民間人も含まれる。

ハガリ報道官は3日、イスラエルによるレバノン攻撃で200人以上の「テロリストと司令官」を殺害したと述べた。
ガザでの戦争が始まって以来、イスラエル北部では、9人のイスラエル軍兵士と6人の民間人が殺害されたとイスラエル政府当局者が発表した。

米国は2日遅く、1月28日にヨルダンで3人の米軍兵士が殺害された無人機攻撃への報復として、イラクとシリアにおいて、イランに支援された武装組織に対する空爆を行い、さらなる空爆を予告した。

米軍は、シリアとイラクの7カ所で合計85の標的を空爆したと発表した。

この攻撃により、シリアでは少なくとも29人の親イラン派の戦闘員が殺害されたとシリア人権監視団が発表した。イラク政府によれば、イラクでは民間人を含む16人が殺害された。

10月中旬以来、イラク、シリア、ヨルダンで、米軍とその同盟軍が駐留する基地が165回以上攻撃されている。これは、ガザ紛争における米国のイスラエル支援に憤った、イランに支援された武装組織によるものである。

ガザでの戦争は、10月7日のハマスによるイスラエル襲撃を受けて勃発し、イスラエルの公式発表に基づくAFPの集計によれば、イスラエル国内では民間人を中心に1,160人以上が殺害された。

この襲撃の報復として、イスラエルは、ガザへの空・陸・海からの猛攻撃を開始し、ハマスが統治するガザ地区の保健省によれば、少なくとも27,238人が殺害され、そのほとんどは女性と子供だという。

AFP