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米国はトルコ在住の、ISを支持する容疑者2人をブラックリストに載せる

20 Nov 2019 08:11:16 GMT9

Menekse Tokyay、アンカラ

  • これは、中東のISを支える資金および勧誘のネットワークに制裁を課して廃絶する政府の努力に関連した動きである

米国財務省は、シリア、トルコ、湾岸地域一帯、ヨーロッパで活動するテロ集団と関連があり、物流および資金面でISを支援する調達業者2人と企業4社をブラックリストに載せた。

これは、中東のISを支える資金および勧誘のネットワークに制裁を課して廃絶する政府の努力に関連した動きである。

テロリストや、テロリストを実質的に援助もしくは支援した者、またはテロリストに資金、物資、技術の面で支援を提供した者を識別することを目的とした米国大統領令第13224号に従って対象が選定された。

リストに載ったSahloul Money Exchange Companyは、2016年にトルコのIS工作員に幾千ドルもの送金を行ったことが明らかになった。この会社はまた、シリアからトルコに入国を試みるISの関係者の預金を保有している。

リストはさらに、トルコを拠点とするIsmail Bayaltunとその兄弟Ahmetを挙げた。トルコとシリアの国境の都市シャンルウルファにある、自らが所有する輸出入企業ACL Ithalat & Ihracatを用い、ISの兵士に物質的援助や装備支援を行ったという。

トルコの報道機関の幾つかは4年前に、この企業が爆弾の製造に使われるアルミ顔料を不審に調達したと報道した。トルコのこの会社は、シリアのISネットワークにこの原料を送ったと見られていた。

Ismail Bayaltunは、ISの兵士が「Bayaltun」と記載のある小包を貨物輸送で受け取ったという報告により、2015年6月に勾留された。

わずか1か月後、ISはシャンルウル県南東部の都市スルチで自爆攻撃を行い、合計34人が死亡し70人が重傷を負った。

米国にある、または米国の関係者が管理もしくは所有するIsmail Bayaltunの資産や権益の全ては、封鎖して米国財務省に報告する必要があるとのことだ。

「本日指定を受けた人物と特定の取引を行う者は、制裁または施行の対象となる場合がある」と報告は強調した。

この報告で主要な容疑者となっている兄弟は、公開されたソーシャルメディアアカウントを未だに所有している。

ブラックリストに載った企業は、電子機器および資材の会社として登録され、産業機械の製造にも携わっているとされていた。テロリストの資金ネットワークに詳しい、Soufan GroupのColin Clarkeによると、ISと関係のある企業や個人に対する米国財務省の最近の動きは明るい進展である。しかし、テロ集団の資金源や物流の拠点を根絶するものでは到底無いという。

「ISは戦略能力を安定的に維持するため、資金の調達、保管、移動、洗浄にさらに注力することでしょう」とClarkeはArab Newsに語り、こう続けた。「米国は幅広いステークホルダーと協力する必要があります。これには、地域にある双方の国はもちろん、民間企業も含まれます。ISの資金の動きを識別・追跡し続けるためです」

ISが主張する攻撃により、トルコでは300人以上が亡くなった。

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