
ラマッラー/ガザ:占領下のヨルダン川西岸地区とガザ地区のパレスチナ人は木曜日、ベンヤミン・ネタニヤフ首相の後任となる予定の国家主義者の指導者は、同じ右翼的な政策を追求する可能性が高いと述べ、その多くがイスラエルの政権交代を否定的に評価した。
ナフタリ・ベネット氏は、ヨルダン川西岸地区の主要な入植者組織の元幹部で、水曜日に成立した寄せ集めの連立政権の下で新しい指導者となる。
ガザの政府職員アハマド・レジク氏は、「イスラエルの指導者は誰であっても違いはない」と述べた。
「良いか悪いかというのは彼らの国にとってのことだ。我々にとってみれば、イスラエルの指導者はすべて悪い指導者だ。どの指導者もパレスチナ人に権利と土地を与えることを拒否する」
パレスチナ解放機構(PLO)のバッサム・アル・サルヒ代表は、ベネット氏はネタニヤフ氏に劣らず過激な人物であると述べ、「彼は政府の中で自分がどれだけ過激かを確実に表現するだろう」と付け加えた。
ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスは、誰がイスラエルを統治しても違いはないと述べた。
「パレスチナ人は歴史を通して、右派、左派、中道と呼ばれる何十ものイスラエル政府を見てきた。しかし、パレスチナの人々の権利に関しては、すべてのイスラエル政府が敵対的で、拡張主義という敵対的な政策をとってきた」とハゼム・カセム報道官は語った。
イスラエルでは初めてとなるが、連立政権には、イスラエルで21%の少数派であるアラブ人によって選出されたイスラム主義政党が含まれている。彼らはパレスチナ人としての文化と伝統を持ち、イスラエルの国籍を持っている。
同党のマンスール・アッバス党首は、連立合意により530億シェケル(160億ドル)以上の資金がアラブ人の町のインフラ改善や凶悪犯罪対策に投入されると述べた。
しかし、ヨルダン川西岸地区やガザ地区では、敵とみなすものに味方しているとしてアッバス党首は批判されている。
ガザに住むバドリ・カラム氏(21歳)は、「彼は裏切り者だ。ガザへの新たな戦争を開始するかどうかの投票を頼まれたら、どうするのだろう」と述べた。
「それを受け入れて、パレスチナ人を殺すことに加担するのだろうか」
ロイター通信