
アラブニュース
アブハー:サウジアラビア政府が主導するアラブ連合軍は日曜日、サウジアラビアにおける米国の軍事資産削減は、サウジアラビアの防衛能力に影響しないと発表した。これに先立って、アラブ連合軍は1日で最大となる数のイエメン反政府勢力の無人機を迎撃していた。
米国政府は金曜日、中東に配備されている兵力や防空設備をサウジアラビアから削減すると発表した。防空設備にはパトリオットミサイルやTHAADと呼ばれる対ミサイルシステムが含まれている。
アラブ連合軍のトゥルキ・アル・マリキ報道官は記者団に対し、「削減はサウジアラビアの防空には影響しない」と述べた。
「我々と同盟国は、この地域の脅威について確固とした共通認識を持っている。そして、我々には自国を防衛する能力がある」
米国の軍事資産削減は、ジョー・バイデン大統領の政権がイランとの緊張緩和を目指す中で発表された。イランとの緊張は、2019年にドナルド・トランプ前大統領が実施したイラン政府に対する「最大限の圧力」政策の下で激化した。
ギリシャは4月、重要なエネルギーインフラを防衛するため、パトリオットミサイルをサウジアラビアに貸与すると発表した。
サウジアラビアの防空部隊は土曜日に合計17機のフーシ派の無人機を迎撃した。アル・マリキ報道官によると、これは紛争が始まって以来、1日で最大の迎撃数だった。
サウジアラビアの国営メディアによると、今月、フーシ派が発射した爆弾を搭載した無人機が南部アシール州にある女学校に墜落した。
この攻撃による負傷者は報告されていない。
しかし、日曜日にメディアに対して行われた学校の取材ツアーでは、破片で傷ついた屋根にガラスやボールベアリング、ねじ曲がった金属が散乱する様子が見られ、関係者によると、怯えた親が子どもたちを授業に参加させることを拒否しているという。
地元当局者は、サウジアラビアは「全土をパトリオットミサイルでカバーすることはできない」と語った。
「ここに軍事目標はない…… フーシ派が意図的に民間人を攻撃しているのは明らかだ」
6年以上にわたる壊滅的な紛争の後、イエメンでの停戦を確実にするための国連、米国、地域の国々による外交努力が失敗に終わる状況で、このような事態の激化が起こった。
AFP通信