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米国がシリア・イラク国境付近を空爆、武装組織の戦闘員5人が死亡:監視団

イランのセムナンで行われた、イラン軍の無人機戦闘訓練で見られた無人機。米国が27日に行った空爆は、イラクにある米軍の軍事拠点を攻撃するために無人機を使っている親イラン武装組織を標的にした。(AFP 資料写真)
イランのセムナンで行われた、イラン軍の無人機戦闘訓練で見られた無人機。米国が27日に行った空爆は、イラクにある米軍の軍事拠点を攻撃するために無人機を使っている親イラン武装組織を標的にした。(AFP 資料写真)
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28 Jun 2021 08:06:18 GMT9
28 Jun 2021 08:06:18 GMT9
  • 今年に入ってから、イラクにある米国関連施設への攻撃は40回を超えている
  • 国防当局者によると、標的になった施設の一つは、無人機の発射と回収に使われていた

ベイルート/ワシントン:米国が、イラクとの国境に近いシリア東部を空爆し、イランが支援する武装組織の戦闘員が少なくとも5人死亡した。戦争を監視するシリア人権監視団が28日、報告した。

シリアとイラクの国境のシリア側で、「米国の戦闘機による攻撃で、イランが支援する、イラクの武装組織の戦闘員が少なくとも5人死亡し、数人が負傷した」。英国に拠点を置くシリア人権監視団は発表した。

戦争を監視する同監視団は、シリア国内の情報網を使って情報を収集している。同監視団によると、軍事拠点が攻撃目標に含まれていた。

シリアの国営シリア・アラブ通信(SANA)は、子供1人が死亡し、少なくとも3人が負傷したと伝えた。

米国防総省は27日、イランの支援を受ける、イラクとシリアの武装組織への新たな空爆を実施したと発表した。今回の空爆は、武装組織による、イラクの米軍関係者や施設への無人機攻撃に対応したものだ。

米軍は声明を出し、シリア国内の2カ所とイラク国内の1カ所にある稼働中の武器貯蔵施設を標的にしたと発表した。米軍は死傷者の有無を明らかにしなかったが、当局によると、現在調査中だという。

今回の空爆はジョー・バイデン大統領の指示によるものだ。5カ月前に就任して以来、同氏がイランが支援する民兵組織への報復攻撃を指示するのは2回目。バイデン氏が前回シリアでの限定的な空爆を命じたのは2月で、その時はイラクでのロケット攻撃に対応した。

米国防総省は、「今晩の攻撃で示されたように、バイデン大統領は米軍関係者を守るために行動することを明確にしている」と声明を出した。

標的になった施設は、イランと密接な関係がある、イラクの2つの強硬派軍事派閥、カタエブ・ヒズボラとカタイブ・サイード・アル・シュハダなどの武装組織が使っていたものだ、と米国防総省は補足した。

米国防総省のジョン・カービー報道官は、「これらの施設を使っているのは、イランが支援する武装組織だ。武装組織は、無人航空機(UAV)を使った、イラク国内の米軍関係者や施設への攻撃に関与している」と述べた。

イラクにある米国関連施設は、ここ数ヶ月、繰り返し攻撃を受けている。米国は一貫して、イランと関係があるイラクの派閥が、米軍関係者が使っているイラクの施設に対してロケット攻撃などを行ったと非難している。

シリア人権監視団によると、2月に米国が、シリア東部にある、イランが支援する武装組織が使っている施設を空爆し、戦闘員20人以上が死亡した。

米国防総省によると、今回の空爆はイラクで行われたロケット攻撃への報復だという。そのロケット攻撃では民間人の請負業者1人が死亡し、米軍人1人と連合軍の兵士らが負傷した。

今回の空爆は、バイデン政権が、2015年イラン核合意を復活させる可能性を模索している最中に行われた。今回の攻撃は、米軍関係者の保護を目的とした、防衛のための攻撃を小分けにするのと同時にイランを外交に引き込もうとするバイデン氏の努力を示すものと思われる。

バイデン氏を批判する人たちは、イランは信用できないと言っている。そして無人機攻撃によって、イランとその代理勢力が、イラクやシリアに米軍が駐留するのを決して受け入れないことが、よりはっきり示されていると指摘している。

バイデン氏と米政府は、27日に行われた空爆へのコメントを拒否した。

イラクでは米軍関係者や施設への無人機攻撃や定期的なロケット攻撃が増えているが、米高官らはその背後にイランが存在すると考えている。イラクでは、イラク政府がイスラム国の残党と戦うのを米軍が支援している。

米高官2人はロイター通信の取材に対し、匿名を条件に次のように語った。イランが支援する武装組織が、4月以降、イラクにある、米軍や連合軍の関係者が使っている施設に対して、無人機攻撃を少なくとも5回行った。

米国防総省によると、標的になった施設は、カタイブ・ヒズボラやカタイブ・ヒズボラなどのイランが支援する武装組織が使っていたものだという。

標的になった施設の一つは、無人機の発射と回収に使われていた、と国防当局者は述べた。

米軍はF-15、F-16戦闘機で空爆を行い、パイロットは任務を終えて無事に帰還した、と当局者は述べた。

「各攻撃が指定されたターゲットに命中した、と我々は評価している」と当局者の一人はロイター通信に語った。

イラク政府は、イランと思想的に同調した武装組織への対応に苦慮している。武装組織は、米軍にロケット攻撃を行い、平和的な民主化運動活動家の殺害に関与したと非難されている。

6月初旬、イラクは、5月にテロ関連の容疑で逮捕された、イランと連携する武装組織の司令官であるカシム・ムスリ氏を釈放した。当局は証拠が不十分だと判断した。

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