• 過去5日間に複数の紛争地域で、イエメン政府軍と反政府勢力の「前例のない」戦闘が発生した
• イエメンは米国に対し、イラン製武器がフーシ派に密輸されることを阻止するため、イエメンの沿岸警備隊への軍事支援を強化するよう要請した

サイード・アル・バタティ

アレクサンドリア：イエメンの中心都市マアリブ郊外の主要な戦場では、イランの支援を受けるフーシ派が多数の戦闘員と軍事装備を失ったことにより攻撃を中止したため、木曜日には戦闘が下火になった。地元の軍関係者2人がアラブニュースに語った。 

これに先立って、イエメンは米国に対し、イラン製武器がフーシ派に密輸されることを抑止するため、イエメンの沿岸警備隊への軍事支援と訓練を強化するよう要請していた。

過去5日間にマアリブ郊外の複数の紛争地域で、イエメン政府軍とフーシ派の「前例のない」戦闘が発生した。反政府勢力は戦略的に重要なマアリブに近づくための足場を築くことを目指し、政府軍への攻撃を再開した。 

イエメン軍当局者によると、この戦闘で数十人の反政府軍と政府軍の戦闘員が死亡し、フーシ派も大きな被害を受けた。反政府勢力は、猛烈な抵抗とアラブ連合軍の戦闘機による激しい空爆を受け、退却を余儀なくされた。 

ある軍関係者は匿名を条件に、「（木曜日の）戦場では、フーシ派が前回の攻撃で大きな被害を受けたため、警戒感から落ち着きが見られる」と語った。 

フーシ派がイエメン北部にある政府の最後の拠点を奪取するために大規模な攻撃を再開した2月以来、マアリブ県では戦闘やミサイル攻撃で数千人の戦闘員や民間人が死亡している。

別の軍関係者によると、イエメン軍は木曜日、フーシ派がマアリブ郊外で部隊を再編成しており、サヌアやイエメン北部の他の地域から部隊の増援を要請しているという情報を得たという。 

「国軍はフーシ派戦闘員の再編成を認識しており、フーシ派を打ち負かす」と匿名を希望するこの軍関係者は述べた。 

イエメンは、今回の紛争に拍車をかけたイランの武器や専門家のフーシ派への流入を阻止するために、米国が沿岸警備隊への軍事支援を強化することを求めてきた。

水曜日、イエメンのアリ・モハセン・アル・アハマル副大統領は、米中央海軍司令部と米第5艦隊および連合海上部隊の司令官を務めるブラッド・クーパー中将と会談し、今回の戦闘について話し合った。アル・アハマル副大統領は米国に対し、イエメンの沿岸警備隊に対して訓練の実施や武器の供給を行い、沿岸警備隊と情報を共有するよう求めた。イエメンの沿岸警備隊は、イエメンの長い沿岸地帯を通してイランからフーシ派に武器が密輸されることを阻止しようとしている。

アル・アハマル副大統領は、イランからフーシ派へ輸送中の武器を何度か押収した米国とアラブ連合軍の海軍に感謝し、イエメンの沿岸警備隊だけでは武器や薬物の密輸に対処できないだろうと付け加えた。国営サバ通信が報じた。 

「副大統領は、我が国と地域におけるテロと密輸に対抗する取り組みに対する米国や国際社会による支援の重要性を力説した」とサバ通信は伝えた。 

「イエメンは、イランによる武器密輸や海上の安全を脅かす活動との戦いにおいて沿岸警備隊がより大きな役割を果たせるよう、沿岸警備隊へのさらなる支援と訓練の実施を期待している」

武器、薬物の密輸や移民の密入国は2015年初頭から増加している。2015年にはフーシ派が国内で急速に拡大する中でイエメンの海上部隊が崩壊した。 

アラブ連合軍は、国際的に承認された政府を支持して2015年3月にイエメンに軍事介入して程なく、イエメン内外の軍事基地でイエメンの海上部隊を再編成した。イエメンの海上部隊は軍事訓練を受けた後、紅海とアラビア海のイエメン海岸線に配備された。