ドバイ:イラン国営メディアによると、国際連合の核監視機関IAEAが期限切れの核査察合意についてイラン政府の返答を待つなか、IAEAの事務次長が「通常の」問題のためにイランを訪問する予定であり会談は計画されていないと、イラン大使が3日(土)に述べた。
6月後半、国際原子力機関は、期限が切れた査察合意を延長するかどうかについて、イランに即時の返答を要求した。イランは今週、合意を延長するかどうかはまだ決めていないと述べた。
イラン国営通信(IRNA)によると、カゼム・ガリババディ氏は、「(マッシモ)アパロ氏は…来週イランを訪問する予定です。彼の訪問は、通常の保障措置活動に即したもので、包括的保障措置協定の枠組み内のものです」と述べた。
「私たちは同機関と常に連絡をとっていますが、テヘランで彼との会談は予定されていません」とガリババディ氏は話した。
IAEAの査察部門の長アパロ氏による訪問の予定は、イランが、4月にイスラエルによる施設への攻撃があったとして安全上の懸念を引き合いに出し、ナタンズにある主要なウラン濃縮プラントへの国連の核査察官の立ち入りを制限していると、外交筋が述べた数日後に明らかになった。
世界の主要国との2015年の核合意を米国が放棄しイランに対し制裁を再び課した後、イランは合意に違反する種々の動きを見せたが、これはそれらに続くものである。
ロイター