ベイルート:レバノンの首都ベイルートの北に位置する山地ケセルワンで8日、3人が乗った小型練習機が墜落した。航空関係者が発表した。
関係者によると、パイロットと搭乗者2人の死亡が確認されたと伝えられた。レバノンのメディアの報道によると、同姓の搭乗者2人は兄妹だと思われる。
墜落したセスナ172は飛行訓練会社「オープンスカイ・アビエーション」のものだ。現地時間午後1時30分にベイルート空港から離陸し、20分後にゴスタ村に墜落した。
現地にいて墜落した音を聞いたジアド・マールーフさんは「この地域では霧がすごく立ちこめていて……飛行機は家の上の岩にぶつかりました」と話した。
「どんという音を聞いて、走って外に出ると、人の遺体が見えました」
オープンスカイからはすぐにはコメントを得られなかった。
公共事業相が空港にいたので、まもなく公式声明が発表されると思われる。
ゴスタの墜落現場を訪れたファリド・アル・カゼン議員は、MTVテレビに対し「風光明媚で観光客が絶えず訪れるこの地域で悲惨な事故が起きてしまった……今日(8日)は霧が濃すぎた」と話した。
レバノン民間航空当局の発表によると、練習機は午後1時30分頃にベイルート国際空港から離陸し、事前承認されたルートに基づきジョウニエ、ジュベイルの海辺に向かって巡航速度で飛行していた。同機は午後1時50分頃、搭乗者2人とパイロットを乗せたまま、事前承認されたルートからそれた後、ゴスタ地区に墜落した。
レバノン公共事業・運輸省の臨時大臣が直ちに調査を行うよう指示したことが、同省の声明に付け加えられた。
(ロイター通信と共同)