
Yaseen Mohammad
【カイロ】エバーギブンの日本の所有会社である正栄汽船は、8日、今後も定期的に運河を活用していきたいとし、スエズ運河庁(SCA)の顧客であり続けることを明言した。
3月、この大型コンテナ船が、スエズ運河を横断中に座礁し、国際海上交通、とりわけ石油タンカーの運航に混乱を引き起こした。
7日、エバーギブン号が出航しスエズ運河を離れた。およそ1週間スエズ運河の南部分を塞いだ後、106日ぶりのこととなる。
離礁後、SCAが正栄汽船と保険会社に対して損害賠償を求めて係争している間、裁判所の命令でエバーギブン号はSCAにより係留されていた。
長期にわたった交渉の末に、当事者間で非公開の和解に至り、SCAはエバーギブン号を解放することを発表した。
正栄汽船は声明の中で、今後もSCAとの良好な関係を維持していくとし、また、この経験を通じて関係は強化されたと述べた。
正栄汽船はまた、エバーギブン号の早期解放のために働いた人々とSCAに感謝の意を表した。
正栄汽船を所有している今治造船株式会社の檜垣 幸人社長は、スエズ運河は国際海運の要衝であると語った。
スエズ運河庁との和解合意の調印式でのスピーチ(録音)で、檜垣 社長は7日以内で船を安全に浮上させたことに対して当局の支援を称え、同社は多数の船を所有しており今後もスエズ運河を定期的に使用し、SCAの顧客であり続けるものとした。
桧垣社長は、状況は困難だったと語り、SCAのオサマ・ラビー会長およびエバーギブン号の浮上を成功させたエジプトの人々に謝意を表した。
桧垣社長は、船の浮上の成功によって維持され、さらに強化された自社とSCAとの間の「素晴らしい関係」に喜びを表明した。