
ベイルート:有志連合軍が駐屯するシリア東部のガス田に迫撃砲の弾が着弾したと、11日、戦争監視団が報告した。
迫撃砲は、ダーイシュの組織の残党と戦う米国主導の有志連合軍の基地に近いデリゾール県のガス田、コノコに落下したと、イギリスに拠点を置くシリア人権監視団が発表した。
同監視団は、同地域で爆発音が聞こえたものの、死傷者の報告は今のところ入っていないとしている。
同監視団は、同じく有志連合部隊が駐留するアル・オマル油田近くへの最近の一連の攻撃に続くこの事件にも、親イラン派の民兵が関与している可能性が高いと述べた。
国営シリア・アラブ通信は、コノコのガス田がある地区で爆発音がしたと伝えたが、更なる詳細は伝えなかった。
有志連合軍は今のところコメントに応じていない。
今回の事件は、シリア東部およびイラク西部で親イラン派組織が使用しているとした3つの標的を、先月アメリカが攻撃したことを受けて緊張が高まっている中で起きた。
7日には、シリアのクルド人部隊が、アル・オマル油田にある有志連合の主要基地近くでドローン攻撃を撃退したと発表した。
5日には、クルド人部隊は、身元不明の対戦車擲弾2発がアル・オマル油田の西側に着弾したが、死傷者は出なかったと発表した。
監視団は、いずれの攻撃にも親イラン派の民兵が関わったとしている。