
バグダッド:ポピュリストであるシーア派の聖職者ムクタダー・サドル師は、少なくとも60名が死亡したコロナ隔離病棟の大火災に対してイラク政府が対応を取れなかった場合、イラク政府に責任があるという立場を取ると警告した。
イラクは数ヶ月後の10月に早期議会選挙を実施する予定となっており、今回の警告はそのタイミングで出された。この選挙はサドル師の支持者が支援する抗議運動が要求したものである。
火曜日深夜、サドル師はツイッターに「病院火災の責任者を厳しく真摯に処罰するために政府はただちに取り組むべきです。ナシリアであっても、他の県であっても、(政治的)立場にも関係なく」と投稿した。
「さもなくば、イラク政府は最も低い立場の役人から最も高い立場の役人まで責任を負うことになります」
南部の都市ナシリアのアル・フセイン病院で月曜に発生した大火災がコロナ隔離病棟を焼き払った。イラクでこのような火災が起きるのはここ三ヶ月で2回目となる。
4月にバグダッドにある新型コロナウィルス指定医療機関で82名が亡くなり、不適切に保管されていた酸素ボンベの爆発についても責任が追求されている。
この火災によって怒りの声が広がり、当時のハッサン・アル・タミミ保健相の停職処分と、その後の辞職につながった。ハッサン・アル・タミミ氏はサドル師の強力な政治連合の候補者だった。
ムスタファ・アル・カディミ首相は月曜の火災に対する調査を命じ、官邸は「直接的に責任のある人物が見つかるでしょう」と述べた。
既にムスタファ首相は病院の管理者、県の保健局長、現地の民間防衛長官を解任している。
県の保健局長を含む13名の公職者に対して逮捕状が出された。
サドル師は公式調査の結果を迅速に公表するよう要求した。
「以前の病院火災について行われたものと同じようになってはなりません。さもなくば、我々には人々の安全と尊厳を守る別の手段があります」
保健省は水曜、火災で60名が亡くなったことが確認されたと伝えた。法医学者により39名の遺体の身元が確認されたが、21名が依然として身元不明となっている。
犠牲者を追悼するデモがナシリヤで予定され、住民たちは前夜の火曜深夜に夜を徹してキャンドルを灯し祈りを捧げた。
AFP