
ワシントン:米国は15日、サアド・ハリーリ氏がレバノン首相候補を辞任したことについて「失望した」と述べた。
新政府樹立の課題を担ったハリーリ氏が9ヵ月でその努力を放棄したことを受け、米国のアントニー・ブリンケン国務長官は、「優先事項の改革を実行できる献身的な政府を直ちに樹立することが非常に重要だ」と述べた。
レバノンは深刻な危機にあり、国際社会は、先に政府を樹立しなければ資金援助はできないとの姿勢を崩さない。
しかし、政治的な小競り合いがそうした取り組みを何度も妨害し、通貨は前代未聞の暴落を遂げ、医薬品や燃料などの輸入物資はますます入手困難になっている。
「レバノンの政治家たちは過去9ヵ月を無駄にした」とブリンケン長官は声明の中で述べた。
「レバノン経済は急激に悪化しており、現在の政府は基本的なサービスを信頼できる形で提供できていない」と同長官は付け加えた。
「レバノンの政治家たちは早急に、党派の違いを脇に置いて国民に奉仕できる政府を樹立しなければならない」
AFP