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水不足への抗議の最中、イランでモバイルインターネットの遮断

イランのフーゼスタン州における水不足に対する抗議は、7月21日、7日目に入った。抗議する人々は、現在の政権こそ、唯一の問題であると強調している。(イラン抵抗国民会議=NCRI提供写真)
イランのフーゼスタン州における水不足に対する抗議は、7月21日、7日目に入った。抗議する人々は、現在の政権こそ、唯一の問題であると強調している。(イラン抵抗国民会議=NCRI提供写真)
イランのフーゼスタン州における水不足に対する抗議は、7月21日、7日目に入った。抗議する人々は、現在の政権こそ、唯一の問題であると強調している。(NCRI提供写真)
イランのフーゼスタン州における水不足に対する抗議は、7月21日、7日目に入った。抗議する人々は、現在の政権こそ、唯一の問題であると強調している。(NCRI提供写真)
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23 Jul 2021 06:07:49 GMT9
23 Jul 2021 06:07:49 GMT9
  • 2019年11月、ガソリン価格に対して抗議が巻き起こったときも、イラン政府は国内のインターネットを完全に遮断した

ドバイ:22日木曜日、監視グループは、水不足をめぐるイラン南西部での抗議行動のために、同国の携帯電話インターネットサービスが1週間遮断されており、また少なくとも3人が殺害されて不安だと伝えた。

インターネットアクセスの監視団体NetBlocks.orgは、この遮断の原因の一部は「国家による情報統制または対象を絞ったインターネットの遮断」にあるとしている。

同団体は7月15日に遮断が始まったと特定した。この日は、イラク近隣の地域に影響を及ぼしている干ばつの中、フゼスタンで抗議行動が始まった日である。

固定電話によるネットサービスが継続している間、NetBlocksは、同団体の分析と使用者による報告が、「抗議運動の統制を意図した地域のインターネットの遮断と一致」していると警告した。

この影響が意味するところは、「政治に対する不満を表したり、ユーザー間または外の世界と通信したりする国民の能力を制限する可能性が高い、ほぼ全面的なインターネットの遮断」であると、NetBlocksは述べた。

イランの国営メディアで、インターネットの遮断を知らせる放送はなかった。イランの国連大使からも、この件に対するコメントは得られなかった。

海外の活動団体も、最近この地域で発生しているインターネットの遮断について、同様の説明をしている。

イランは、2009年の大統領選挙に対する抗議活動とこれを端緒とする「緑の運動」以来、インターネットに対する統制を強めてきた。

イラン政府は2019年11月、ガソリン価格に対して抗議が巻き起こったときも、国内のインターネットを完全に遮断した。このネット遮断により、デモ参加者が連絡を取り合ったり、国外に抗議活動の動画を拡散したりする両方の機能が制限を受けた。

イランの人権活動団体によると、抗議は木曜日の早朝からフゼスタンの8つの市や町で起こったそうだ。

同団体によると、治安部隊はデモ参加者と衝突し、彼らに対し催涙ガスや放水砲を使ったとのこと。

米国務省のネッド・プライス報道官は報道関係者に対し、米国政府は、イランの治安部隊がデモ参加者に発砲したという報告について、緊密に追っていると語った。

「私たちは、暴力を恐れることなく、治安部隊による恣意的な拘束を恐れることなく、平和的に集会を行い、意見を表明するイラン人の権利を支持します」と、プライス報道官は述べた。

「私たちは、暴力を恐れることなく、治安部隊による恣意的な拘束を恐れることなく、平和的に集会を行い、意見を表明するイラン人の権利を支持します」

ネッド・プライス氏、米国務省報道官

最近の水不足を心配した人々が怒り、デモ参加者となって、イランの通りで抗議を行っている。

イランは、深刻な干ばつを理由のひとつとして、数週間にわたり輪番停電を行っている。昨年、降水量は50%近く減少し、ダムの給水量も徐々に減少していた。

コロナウイルスの大流行の中、イランが繰り返し訪れる感染者数増加の波に苦しみ、石油産業で働く何千人もの労働者が、賃金アップと労働条件の改善を求めてストライキを開始したときに、フゼスタンで抗議活動が始まった。

イランと世界の主要国との間で結ばれた核合意から、当時のトランプ大統領の決定でアメリカが一方的に離脱した2018年以来、イランの経済もアメリカの制裁に苦しめられ、イラン・リアルの通貨価値も暴落している。

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