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アブドッラー2世:ヨルダンは以前、イラン製ドローンの攻撃を受けた

ヨルダン国王のアブドッラー2世は、CNNとのインタビューで、この地におけるイランの活動には大いに懸念を抱いていると語った。(スクリーンショット/ペトラ・ニュースエージェンシー)
ヨルダン国王のアブドッラー2世は、CNNとのインタビューで、この地におけるイランの活動には大いに懸念を抱いていると語った。(スクリーンショット/ペトラ・ニュースエージェンシー)
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26 Jul 2021 03:07:27 GMT9
26 Jul 2021 03:07:27 GMT9
  • アブドッラー2世は、イランの核開発プログラムは、湾岸地域と同様にイスラエルにも影響をもたらしており、弾道技術が劇的に向上していると語った
  • 彼は交渉の再開を要求しており、パレスチナ人とイスラエル人も参加するよう求めている

サラ・グラッブ

ロンドン:ヨルダン国王のアブドッラー2世は日曜に、ヨルダンは以前イラン製のドローンの攻撃を受けており、この地におけるイランの活動には大いに懸念を抱いていると語った。

アブドッラー2世は、CNNのファリード・ザカリア(Fareed Zakaria)氏とのインタビューで「ヨルダンは常に対話を求めている…(しかし)アメリカがイランとの話し合いを望んでいる多くの議題は、我々の側からみると懸念が多い」と述べた。

さらに、「核開発プログラムは湾岸地域と同様にイスラエルにも影響をもたらしており、テヘラン政権の弾道技術が劇的に向上している」と語り、「イラクの米軍基地に対する攻撃やイエメンからサウジアラビアへの越境攻撃がその証拠だ」と付け加えた。

「シリアやレバノンがイスラエルを攻撃する際に、イスラエルから逸れた弾がヨルダンに落ちることもある」。

国王はまた、「各国に対するサイバー攻撃が増えている。国境の銃撃戦も、ISとの戦いが佳境だった頃とほぼ同じぐらいにまで増えた。この1年間、残念ながらヨルダンはイランからのドローン攻撃に対処し続けなければならず、攻撃はエスカレートしている」と述べた。

イラン新政権が落ち着くまで延期されたウィーンでのイラン核協議に関しては、「アメリカとイランの立場はやや異なると感じる」と述べ、「ヨルダンはこの協議の場で、イラン側と一緒にこの地の問題を解決し、ギャップを埋めていきたいと考えている」と付け加えた。

アブドッラー2世は現在、2週間の予定で米国を訪問している。先週はジョー・バイデン米大統領と会談し、米大統領が年初に就任して以来ホワイトハウスを訪問した初の中東指導者となった。アブドッラー2世は皇太子時代、バイデン大統領が上院議員だった頃に初めて彼に会ったという。

「バイデン大統領は、私が若い頃、父と一緒に議会を訪れた頃からの知り合いであり、彼が若き上院議員だった頃からの古い友人だ。私の息子も、バイデン氏が副大統領だった頃から彼の自宅やオフィスに遊びに行っており、家族ぐるみの付き合いをしてきた」。

国王はまた、「多くの課題があるため、この地の最初のリーダーとしてメッセージを統一する必要があった。そのため、戦争後にはパレスチナ指導者たちだけでなく、アブ・マゼン(パレスチナのマフムード・アッバース議長)、首相、ベニー・ガンツ大臣とも会うことが重要だった」と述べた。

彼は「最近のガザを襲った11日間の戦争は、これまでの戦争とは異なるものであり、パレスチナ人とイスラエル人の目を覚まさせた」と述べ、「次に戦争があればダメージは更に深刻化するだろう」と付け加えた。

国王は交渉の再開を要求すると共に、二国家間の解決策を構築し、パレスチナ人とイスラエル人が再び協力するよう求めている。

「この数週間で、イスラエルとヨルダン間の理解は深まったと思う。それだけでなく、イスラエルとパレスチナの双方から、関係を進め、過去はリセットすべきだという声が聞こえてきている」。

国王はヨルダンで最近行われた扇動裁判に関して、計画に加担した一人が弟であり、目的を果たすために彼を利用した者がいたことを悲しく思うと述べた。

ヨルダンの軍事国家保安裁判所は7月12日、注目を集めた扇動事件に関与したとして、ヨルダン王室裁判所の元長官であるバセム・アワダラー氏と王室の遠縁であるシャリフ・ハッサン・ビン・ザイド氏にそれぞれ15年の重労働を科した。

アワダラーとビン・ザイド両氏は、アブドッラー2世の異母兄であるハムザ・ビン・フセイン王子を巻き込んだこの事件で、関与が疑われた他の15人と共に4月3日に逮捕された。

国王は「諜報機関はいつも通り情報収集活動をおこない、目的を果たすために弟の野望を利用しようとした者がいるという正当な懸念をいだき、当然のことながらその芽を摘み取ることにした」と述べた。

「もしヨルダン政府関係者との会話が密かに録音されたり、ビデオ流出といった無責任な行動がなければ、私とあなたが今この会話をすることもなかっただろう」。

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