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イランとの核協議は「無期限に続けることはできない」=ブリンケン国務長官

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30 Jul 2021 04:07:44 GMT9
30 Jul 2021 04:07:44 GMT9
  • アントニー・ブリンケン米国務長官:「ボールは依然としてイランのコートにある」

クウェート市:米国のアントニー・ブリンケン国務長官は木曜日、イランとの核協議は「無期限に続けることはできない」としながらも、米国政府は交渉を継続する「準備が完全にできている」と述べた。

米国は、イランの核開発計画を制限する代わりに国際的な制裁を一部緩和するという核合意の再建を目指し、イランと世界の大国による協議に間接的に関与している。

イラン核合意は、2018年に当時米国の大統領だったドナルド・トランプ氏が一方的に米国を離脱させ、イランに懲罰的な制裁を課したことで崩壊していた。

ブリンケン氏は、木曜日にクウェートを訪問した際、「我々は外交にコミットしているが、このプロセスを無期限に続けることはできない…… 我々は、イランが何をする準備ができているのか、あるいは何をする準備ができていないのかを見極め、ウィーンに戻って交渉を続ける準備が完全にできた状態を維持している」と述べ、「ボールは依然としてイランのコートにある」と付け加えた。
イランのハサン・ロウハニ大統領の政府は、米国政府を合意に戻すための協議を4月からウィーンで主要国と実施してきた。

しかし、ロウハニ大統領が来月初めにイブラヒム・ライシ次期大統領に政権を引き継ぐまでは、合意の可能性は低いと考えられている。ライシ氏は超保守派だが、イランには米国の制裁解除が必要だと主張し、核協議への支持を表明している。

イランの超保守派は米国に深い不信感を抱いており、2015年の核合意に関してロウハニ大統領を繰り返し批判してきた。

イランの最高指導者アヤトラ・アリ・ハメネイ師は水曜日、米国による合意離脱とその影響について言及し、「西側諸国を信頼してもうまくいかないことは経験が証明している」と述べた。

ライシ氏は、自らの政府は「国益を保証する」協議を支持するが、交渉のための交渉は認めないと述べている。

トランプ大統領が提起した2015年の核合意に対する大きな批判の1つは、核合意がイランの弾道ミサイル開発計画や地域の問題に対してイランが行っているとされる干渉に対処していないことだった。

しかし、イラン政府は、正式には「包括的共同行動計画(JCPOA)」として知られるイラン核合意に核以外の問題を盛り込むことを常に拒否してきた。また、ハメネイ師は、2018年のトランプ氏のように一方的に離脱することによって「将来的に合意に違反しないことを保証する」ことを米国が拒否していると非難した。

イランのアッバス・アラグチ交渉団代表は今月、イラン政府が「移行期間にある」として、協議は「我々の新政権を待たなければならない」と述べた。

2013年に大統領に就任し、最大となる連続2期を務めて退任する準備をしているロウハニ氏は、任期終了前に制裁措置の緩和を勝ち取ることを繰り返し約束していた。

しかし今月、ロウハニ氏は、次の政権が制裁解除のための交渉を成立させるという希望を表明し、自らの政権側では「妥結の準備はできていた」と主張した。

AFP

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