
ジュバ:南スーダンのサルヴァ・キール大統領は、リエク・マシャール副大統領派と分裂した反マシャール派の戦闘を停止するよう呼びかけた。この派閥内抗争はスーダンの脆弱な和平プロセスを危険にさらすことにもなる。
サイモン・ガトウェッチ・デュアル中将が党首のマシャール氏を追い落として自ら党首になろうとした後、今月初め上ナイル地域で、マシャール氏の支持者とガトウェッチ氏の支持者の間に衝突が起きた。
マシャール氏は、敵対勢力側は南スーダンの和平プロセスを阻害しようとしていると語った。
南スーダンでは、2011年の独立から2年後、キール大統領派の部隊とマシャール支持者が首都で衝突し、内戦が勃発した。内戦では40万人が死亡し、その後、大規模な難民危機に見舞われたが、2018年に和平協定が成立した。
キール大統領府は声明で、「大統領は、リエク・マシャール・テニー博士指揮下の … 部隊とサイモン・ガトウェッチ・デュアル将軍指揮下の … 反マシャール分裂派の間の戦闘行為を即座に停止すること強く命令する」と述べた。
マシャール氏の報道官、ラム・ポール・ガブリエル氏は、マシャール派はマゲニスでの衝突の後、話し合いの用意があると語った。
「大統領からのコミュニケも出され、状況が再び正常に戻ることを望んでいる」と氏が続けた。
ガトウェッチ将軍の報道官からのコメントは無かった。
地域機構である政府間開発機構(IGAD)は9日、この衝突はマシャール氏の政党を超えたものであり、南スーダンの他地域にも脅威をもたらすものである、と述べた。
ロイター