アルジェリア:この1週間アルジェリア北部を襲っていた激しい森林火災のほとんどは「制御され」もはや住人に危険を及ぼさない、とアルジェリアの救急機関は述べた。
消防隊員は15日にまだ19カ所の火災を鎮火する作業に奮闘していた。8月9日より33人の兵士を含む90人以上が複数の森林火災で犠牲となっていた。
「こうした火災はほとんどの場所で鎮圧されており住民の危険とはならない」と市民保護局の報道官ファルーク・アシュール大佐は述べた。
当局の取り組みは現在「居住地域、特にエル・タルフ、ベジャイア、ジジェル、ティジ・ウズーの保護」に集中している、とアシュール大佐は続けた。
この24時間で74カ所を上回る火災が消火されている、とさらに続けた。
政府は多数の火災について放火犯と猛烈な熱波を非難しているが、専門家は毎年発生する現象に準備をしていなかった当局も批判している。
アルジェリア警察は15日、猛烈な火事の1つについて原因を作ったと疑われた男性にリンチを加えた3人の女性を含む36人を逮捕したと発表した。
「ジャメル・ベン・イスマイルの――殺人、リンチ、火を付け、切断――についての予備的な取り調べにより……3人の女性を含む容疑者36人の逮捕に至りました」とムハンマド・シャクール警察署長は述べた。
ベン・イスマイル(38)は、自分の事件への関与が疑われていることを聞き、火災の被害が著しいティジ・ウズー地域の警察署に「本人の意思で自首」した、と警察署長は続けた。
アルジェリアは面積がアフリカ最大の国で、内陸部の大半は砂漠だが、北部には400万ヘクタールを上回るの森林があり、毎年夏に森林火災が起きている。昨年は約4万4千ヘクタールが焼失した。
隣国のモロッコでは、消火作業の妨げとなる風の中、火災を制御するために消防士が15日から16日にかけて一晩中作業を続けた。
森林当局者によると、火災により200ヘクタールの森林が破壊されたが、犠牲者の報告はない。
いくつかの地中海諸国はここ数週間猛烈な暑さと急速に広がる山火事に悩んでいる。トルコもその中に含まれており、少なくとも16人が死亡している。またイタリアでは数人が死亡している。
AFP/AP